EXO EXO

韓国の人気ボーイズグループ、EXO(エクソ)が11月20日、東京・国立代々木競技場 第一体育館で、初ワールド・ツアーの東京3days公演のファイナルを迎えた。

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韓国人と中国人メンバーで構成され、2012年4月に韓国・中国にてデビューしたEXOは、EXO-KとEXO-Mに分かれて両国で活動中。今年、米音楽誌「ビルボード」が選んだ“2014年注目すべきアーティスト14”にてアジアで唯一選出された大注目のグループで、デビューから約2年で、日本を含む17都市30公演で33万人超を動員するワールド・ツアーを開催。日本公演は、福岡・東京・大阪の3都市9公演で12万人を動員予定だ。

白い(シルバー)ペンライトで一面真っ白に染まった会場にメンバーが登場すると、詰め掛けた1万2000人は悲鳴のような歓声をあげ大興奮。東京ファイナルに際し、リーダーのスホは「皆さんにとって一生心に残る3日間になれば」といい、「最高のステージをプレゼントしたい」と意気込んだ。また、ベクヒョンも「最後までテンション アゲアゲで! テンション下がったらダメよ~」と言うと、会場中が「ダメダメ」と答えるなど、双方の息はぴったり。そして、メンバーは「盛り上がりましょう!」と叫び、デビュー曲『MAMA』やヒット曲『Wolf』『Growl』など30曲を披露し、会場を熱狂の渦に巻き込んだ。

昨年リリースした初アルバム『XOXO(Kiss&Hug)』が韓国音楽業界で12年ぶりにミリオンセラーを達成し、音楽賞を総なめにしたEXO。2013年の韓国音楽業界は“EXOイヤー”といっても過言ではない。この日のステージも、その勢いを感じさせるものだった。韓国語と中国語を巧みにあやつりながら、流れるようにフォーメーションを変えるダンスに、会場は大熱狂。それぞれの特徴を生かしたソロ・ステージやサプライズ企画なども織り交ぜ多彩なステージを展開した。

最後に、メンバーは東京公演を振り返った。セフンは「いま、とても幸せです。今日は終わりではなくスタート。これからもたくさん日本に来るので待っていてください」と小指を立ててファンと約束。カイは「皆さんが楽しんでくださっている姿を見るとどんなに大変なことがあっても元気が出ます」と話し、「また来ます。きょう感じた気持ちを忘れないで待っていてください」と呼びかけた。そしてタオは「EXOがデビューしてからいろんなことがありましたが、ファンの皆さんがずっと傍にいてくださってありがとうございます」としみじみ感謝を述べた。

この日は、ファンのサプライズもあった。客席に、ペンライトで「◆EXO◆」(◆=ハート)の文字が浮かび上がると、メンバーは、口々に「すごい! 感動しました」と大はしゃぎ。メンバーとファン、互いを思う多幸感あふれる光景に目を輝かせながら、「3日間、僕たちにこんないい思い出をくださって皆さんに感謝します!」(スホ)と語り、「We are one! サランハジャ(愛そう)」の掛け声で会場を一体にし、ステージの幕を下ろした。