祖父母、孫、甥っ子姪っ子など、親せき一同がにぎやかに会する年末年始。ところが正月が明けるころになると、集まった親せきのうちの誰かが風邪をひいたり体調を壊したりすることがあります。それってもしかしたら「手土産」が原因かもしれません。
 

“帰省”の時期はますますキケン!「手土産」に要注意

冬場はマスクを着用して風邪の予防対策をしている人は多いもの。ところが、感染病の約7割はウイルスを触れてしまったことによる「接触感染」から流行しているといわれています(※徹底手洗いラボ調べ)。

【接触感染のステップ】
風邪などに感染している人がくしゃみやセキを手で押さえる

唾液や鼻水などが手につく

その手で周囲の物に触れ、物にウイルスが付着

別の人が、ウイルスが付着した物を触る

ウイルスを触った手で目、口、鼻など粘膜に触って感染

新幹線や飛行機のシート、エレベーターのボタン、トイレのドア。さまざまな場所で無数のウイルスを手に付けて、祖父母宅や孫宅を訪問。そのまま手を洗わずに部屋に入り、子どもとタッチ。さらにソファやドアノブ、食器、冷蔵庫などに触れているうちに、家庭内にウイルスは広がっていきます。

1人だけでなく親せき一同が「ウイルスの手土産」を持ち寄ったとしたら、感染症のリスクはますますアップ! ウイルスをばらまかないためにも、家に着いたらすぐ、家族みんながしっかり手洗いをすることが大切なのです。
 

手を洗わず“孫”に触る“祖父母”たち

もっとも、手洗いを習慣づけている家庭は多いといわれています。
「レキットベンキーザー・ジャパン」が孫と祖父母を対象に行った調査によると、孫の93%、祖父母の79.7%は自宅に帰った直後に手を洗っていると回答。ところが自宅以外では手洗いをしなくなる傾向があり、祖父母宅における孫の手洗い率は59.4%、孫宅における祖父母の手洗い率は41.0%と割合は激減!

自宅以外で手を洗う確率は孫の方が高いのは、ママがわが子に対してなら手洗いを指示しやすいという理由がありそう。遊びに来てくれた祖父母に向かって、「家にあがったらすぐ手洗いしてください」とはなかなか言えませんから。