どこからともなく、くしゃみをしたり鼻をすする音が聞こえる…そんな季節がやってきましたね。

鼻水は、風邪の代表的な症状のひとつで、黄色いどろっとした鼻水や、さらさらとした鼻水があります。また、風邪以外でも、花粉症などのアレルギーの場合でも鼻水が止まらず苦しい場合もあると思います。

本記事では、鼻水の出るメカニズムや種類、対処法をご紹介。知って、この“じゅるじゅる地獄”から早く解放されましょう!

健康でも、鼻水は1日数リットル!

まず、鼻水は何のために出るのでしょうか。

風邪や花粉症などがなく、健康なときであっても、鼻で呼吸をしていると鼻水は鼻の粘膜から分泌されており、その量はなんと1日数リットルにもなります。

特に汚い空気や冷たい空気が入ると、鼻水の分泌量は多くなります。鼻水には加湿の役割のほか、鼻の中に入ってきた異物を外に出す役割があります。そのため、風邪ウイルスや花粉、ほこりが入ると鼻水がたくさん出ます。

さらさら鼻水と、どろどろ鼻水の違いは?

鼻水の種類には、透明でさらさらとした水性のものと、黄色くどろっとした膿のようなものに大きく分けられます。

花粉やほこりなどが原因となるアレルギー性の鼻水は、前者のさらさらした鼻水です。

このような鼻水が続く場合は慢性的なアレルギー性鼻炎の可能性があり、この鼻水の中にはアレルギーと関係のある好酸球が多く含まれます。

一方、ウイルスや細菌などの感染によって出る鼻水は、後者のどろっとした鼻水です。

いちばん多い原因は風邪。水っぽい鼻水で始まり、そのあと熱やせきも伴い、炎症がひどいときは鼻詰まりも起こります。

水っぽい鼻水は途中から黄色くなり、だんだんと粘っぽくなりますが、途中で細菌の二次感染すると、どろっとした鼻水になります。この中には、ウイルスや細菌と戦う白血球が多く含まれています。