7月某日、日ごろからムーニーを愛用しているママブロガーによる「ムーニー探検隊」の皆さんと一緒に、香川県にあるユニ・チャーム株式会社の開発センターと製造工場を見学してきました。今回は見学の様子とともに、“マザーズセレクション大賞”を受賞した名作「ムーニーエアフィット」の魅力をレポートします。
“紙の町・川之江”で産声をあげたユニ・チャーム
「おむつ」……。それは、必要に迫られるまではまったく見向きもしないのに、出産直後から数年間毎日お世話になり、子供がおむつを卒業するとまた関心がなくなる…、という絶妙な距離感で人と関わっています。そんなおむつと実直に向き合い、日々改良を重ねているのがユニ・チャーム株式会社です。
ユニ・チャームは1961年に“紙の町・川之江”と呼ばれる愛媛県川之江市(現:四国中央市)からスタートしました。現在では日本のみならず世界80ヵ国以上で紙おむつや生理用品などを提供しています。そんなユニ・チャームの製品は、どのように生まれるのでしょうか。
超現場主義! トライ&エラーを繰り返して質の向上に努める
まずは開発センターを探索。エントランスには普段ドラッグストアなどで目にする機会も多いユニ・チャームの製品がずらり。さらには海外で売られている製品が国ごとに並べられていました。
製品開発の流れをざっくり説明すると、まず「アイデア試作室」でアイデアを製品として試作品を手作りし、「ドール実験室」で人形を使った自動試験を行います。
続いて一般の赤ちゃんが試作品を装着しながら遊ぶ様子を観察できる「ファームルーム」をクリアすると、「大量試作室」で半機械化して試作品を大量製作します。
その後「ECラボ棟」にて生産機械の試運転や要素実験を実施。その際、機械の設計や組み立ても行います。この一連の流れ、つまりアイデアが生まれてから実際に製品になるまで、全てここで完結しているのです。これぞまさに“メイド・イン・ジャパン”!
全行程でトライ&エラーを繰り返し、エラーが出た場合はすぐにひとつ前の工程へ。そうすることで、開発活動のスピードと質の向上につながっていくそうです。
世界各国のお宅を訪問しておむつ事情をリサーチしたり、製造設備まで自社で設計し改良を加えたりするなど、取材して体感したのは現場をとても重視しているということ。作られている、売られている、使われているという3つの現場をセンター内に再現し、職人気質のスタッフの方々が各現場で真剣に作業されていたのが印象的でした。