ココナッツオイルを中心に、ここ2〜3年で認知度が高まったオイル美容。「しっとり」「つやつや」「もちもち」といった、女性が憧れる質感の肌が手に入ると、人気を集めています。

そんなオイル美容について、美容家・平野香奈絵さんに伺いました。

日々のスキンケアにオイルを取り入れる動きが、なぜここまで広がりを見せたのでしょうか。その背景を「1つは美容品として顔に塗るニーズが高まったこと、もう1つはアンチエイジングブーム・健康ブームで、体の内側から見直される時代になったこと」と平野さんは指摘します。

「オイル美容がなかなか陽の目を浴びずにきたのは、“オイル=酸化するもの”というイメージが広がっていたからではないかと思います。食べるならまだしも、肌に直接塗って、紫外線を浴びて良いわけがない、と考える人も多かったはず。

ただ、それ以上にオイルにはたくさんの有効成分があり、それが肌に対してとても良いものだと認知が高まる中、オイル美容を大きく飛躍させたのは、一流メーカーから出ているオイル製品ではないかと思います」

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早くも高校時代からオイルを味方につけた食生活をしていたという平野さん。その後、食ではなくオイルを美容品と意識して、ホームケアを始めたのは約6年前のことでした。

「当時訪れたタイで、毎日どこかしらのスパに通い、ココナッツオイルが大好きになったんです。ココナッツがいたるところにある南国ですから、スパで使用されるオイルはもちろん、美容製品のお店にいってもココナッツオイルだらけ。

香りも好きでしたし、何よりココナッツオイルを使用したマッサージを受けると、肌がとにかく保湿され、その感触や効果がとても気に入ったので、ホームケア製品を買って帰国して、日本でもケアするようになりました」

使用方法を尋ねると、頭から足先と体の隅々までたっぷり塗る、と平野さん。オイルの使い方には決まりがなく、基本的にはオリジナルでOK。平野さんならではのスキンケア方法を詳しく聞いてみました。