【フレーメン反応】
においに反応して、口を開いて何ともいえない笑ったような表情を見せること。もとは他の猫が出すフェロモンを特殊な器官(ヤコブソン器官)に取り込み、相手の猫がどんな状態なのか分析するための行動だと言われる。しかし人間の手袋や靴下のにおいにも反応する猫がいたり、毛づくろいで自分の股間を嗅いだ時にフレーメン反応を起こす猫もいたりする。

人間にはないが、猫だけでなく馬や虎、ヒツジもこのフレーメン反応は存在する。動画サイトなどで虎のフレーメン反応を見てみるとなかなかキュートでなごめる。

 

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【ウールサッキング】
おもに仔猫が、布やダンボールなどを吸ったり食べたりしてしまう行動。あまり好ましい行動ではなく、飲み込んだ異物がうまく排泄できなかった場合は手術して取り出さなければいけないことも。

調べてみたところ、まだはっきりした原因は判明していないそうだ。母猫と幼いころに別れた猫がうまく離乳できず、おっぱいを吸う行動がそのまま残ってしまったせいだとも言われている。

ちなみに生後わずか40日ほどで人間に救助された筆者宅の猫は、一度もウールサッキング行動がなかった。代わりにダンボールやコピー用紙をかじっては周囲にまき散らすフリーダムな猫に育ってしまったが……。

 

正式名はないけれど“あるある”な行動

【トイレハイ】
猫がトイレの前後、やけにハイテンションになって大声で鳴いたり、走りまわったりする行動。排便の時に多いことからネット上では「ウ○コハイ」と呼ばれることも……。原因はいまだに分からず「野生の世界で強い臭いを出すことは危険を伴うので、身を守るために臨戦態勢のスイッチが入るのではないか」など諸説ある。

獣医師に質問したところ該当する専門用語はなく、別に問題行動でもないらしい。ただし老齢の猫は便の水分量が減るため排泄しにくく、苦しくて大声で鳴くこともあるという。この場合はトイレハイとは違って病気の可能性もあるので、診察を受けさせた方が良いそうだ。

ちなみにこの原稿を書いているまさに今、筆者宅の猫はトイレハイ状態で騒いでいる。砂を替えるタイミングが分かりやすいので飼い主的には重宝している習性だ。