気持ちよさそうに撫でられていたと思ったら急にがぶがぶ噛みついてくる、飼い主の足のにおいをクンクン嗅いで変な表情になる、栄養もないのに布やダンボールを食べようとする……猫飼いの人なら多くが経験したであろう“あるある”な行動。実はこれらのいくつかには正式な名称があったのをご存じだろうか?

今回はそんな“猫のあるある行動”について、「正式名称がある行動」「正式名はないけれど俗称が付いている行動」「正式名も俗称も見当たらない行動」の3つに分けて調べてみた。

 

猫飼いには定番…“あの行動”の正式名称

【愛撫誘発性攻撃行動】
猫をひざに乗せて撫でている時、気持ちよさそうにしていたと思ったら、急に噛みつかれたり後ろ足キックを連発されたりして驚いた……そんな経験のある人は多いのでは? これは専門用語で「愛撫誘発性攻撃行動」と呼ばれる行動の1つ。

原因には諸説あり、撫で方が上手くなかった、調子に乗って撫ですぎたなどが挙げられている。いずれにしても猫が物事に集中力を持続できるのはごく短時間と言われており、しつこく撫で続けるのは避けたほうが無難かもしれない。立てていた耳をパタンと畳むのは攻撃の合図なので、それを目安にするのも良いだろう。

ちなみに筆者宅の猫もこれをしばしばやってくる。それでも撫でるのをやめられないのは猫好きの悲しい習性だろうか。