元々のアイデアはリアリティショーだった
ジョン・ウォーカー「もともと考えていたアイデアとしては、ディーヴァーがテレビ番組を持っていて、スーパーヒーローのリアリティーショーみたいなことをやるということがありました。
そしてヘレンがスーパーヒーローとしてテレビ番組に出るために家を離れるというアイデアがありました。
しかし、その話を進めていく中である時点で、ヘレンはそれやらないよねという話になり、浅はかな人に見えてしまうと。
大切な家族を捨てておいてまでテレビ番組やるような人じゃないよね。動機としてはちょっとテレビ番組は浅すぎるということになり、じゃあもっとハードルを高くしてスーパーヒーローは未だに違法であって、そのうち保護プログラムもやめてしまうと。
今いるホテルも2週間に出なければいけないというようにしました。
ディーヴァーはテレビ番組を持つ代わりに、スーパーヒーローの大衆が持っているイメージを変えて法律を変えるためにヘレンに仕事をしてもらう、という風にハードルを上げたんです。
つまりボブの仕事もないし、ヘレンも仕事もないし、住むところもないし、というようなギリギリのところに追い詰められて、ヘレンが仕事をしなければいけない、ヘレンが申し出を受け取らなければならないということにしたわけです」
ジアッキーノは作曲やり過ぎ!
『Mr.インクレディブル』は作曲家マイケル・ジアッキーノが映画音楽の巨匠になるきっかけとなった作品でもあります。本作でも音楽を担当されていますが、『インクレディブル・ファミリー』の音楽へのこだわりはありますか。
ジョン・ウォーカー「マイケル・ジアッキーノの最初の映画音楽が『Mr.インクレディブル』だったんですけども、それ以降目覚ましい活躍をしています。
私たちは彼を信用していますし、彼が作る曲が大好きなんですね。
なのでもう一度彼と仕事ができてワクワクしています。
私たちもすごくこだわりがあって、彼もすごくこだわりがあるので、出来上がった音楽でより一層映画を高めた気がします。
実は本当に彼はたくさんの曲を書いていて、ピクサーの映画もずいぶんやっているんですよね。
本当にやり過ぎなんじゃないかと僕たちが言っていて、もうちょっと間空けようよと言っているくらいです」
「大スクリーンで観て! 」
最後に公開を楽しみにしているファンにメッセージをお願いします。
ジョン・ウォーカー「大スクリーンの劇場で、素晴らしい音響効果の中で観てください。
DVDを待たないでください。
DVDも素晴らしいんですけども、大スクリーンで観るために作ったのでまずは大スクリーンで観てください」