そして今年の第4回、入賞作品は以下の7作品となった。

熊谷育美『その先の青へ』

 サカナクション『DocumentaLy』


高橋 優『リアルタイム・シンガーソングライター』


back number『スーパースター』



星野 源『エピソード』


MAN WITH A MISSION『MAN WITH A MISSION』

   
ももいろクローバーZ『バトル・アンド・ロマンス』


今年のラインナップは例年に比べて比較的マニアックというか、一般認知度でいうとまだまだこれからのアーティストが多めな気がするが、その分「いまこれを 聴いてほしい!」というショップ店員たちの熱い想いが感じられる顔ぶれになっていると思う。中でもサカナクションは2010年に『シンシロ』、2011年 に『kikUUiki』で2回連続入賞しており、CDショップ店員からの根強い支持が伺える。今回3度目の正直で大賞を勝ち取るか、気になるところだ。大 賞の発表・授賞式は2月27日(月)に行われる。

この他にも『部門賞』では、オリジナル楽曲で構成された洋楽アルバムが対象の「洋楽賞」、永年にわたり音楽シーンを牽引し第一線で活躍するアーティストか ら選出する「マエストロ賞」、次の音楽シーンを引っ張るのはこれだ! と確信するニューカマーが対象の「ニューブラッド賞」、ライブシーンで定評がある アーティストを対象とし、ライブシーンからCD作品に焦点をあてる「ライブパフォーマンス賞」、今年を象徴するような又は話題となった1曲を選ぶ「全日本 CDショップ店員組合2012特別賞」など、バラエティに富んだ各賞が用意されている。さらには、地域ゆかりのいちおしアーティストを選ぶ『地方賞』も、 毎回盛り上がりをみせる注目ポイントである。

ネットでの通販や配信が一般化する中、CDショップという現場からいま聴くべきイキのいい音楽を届けようとする『CDショップ大賞』。このアワードを通じて、現場で奮闘するプロたちの音楽に対する熱い愛情を感じてほしい。そしてこの賞を通じて興味を持った作品があれば、ぜひ近くのショップに足を運んでチェックしてみてはいかがだろうか。


また昨年、ジャケット・デザインにスポットをあてたアワードとして、『ミュージック・ジャケット大賞』が新たに始まった。
栄えある初回の大賞に選ばれたのは、桑田圭祐の『MUSICMAN』。配信時代にパッケージの価値を改めて提示する試みとして、こちらも長く続けてほしいものだ。

桑田圭祐『MUSICMAN』