――ライブも、MORRIEさんのライブはサックスやヴァイオリンが入って、編成が特殊ですよね。青木さんはこれまでこういう編成でやったことはありますか?
青木:無いです、だから僕「弾かないギター」にものすごい興味があって。音数は少ないけれど、存在感をみせる。それが今回のアルバムでも出せたかなと思って。
MORRIE:アルバムには出てますね。知ってる人は知ってるけど、あえて言うとスラストキャスター60年のオールドで、弦もまったく変えてないんですよこの人。弦、どのくらい変えてないの?1年位?
青木:変える必要がなければ、ずっとそのままですけど…。
MORRIE:いつ替えたかわからないような死にきった弦で弾いている。それだけでも凄いんですけど、ミックスエンジニアが言ってたんだけど「何をやっても青木さんのギターは消えてくれません」って(笑)。とにかくその存在感っていうのかな、音も含めて。コードを一発鳴らしても青木サウンドになっちゃうくらい。そういう人なんです。
青木:それはもう光栄です。
MORRIE:僕は内心ね、「青木くんにこんな普通のコードや曲を弾かせてしまっていいのかな…」っていう気持ちがあるんですよ。まだ。
青木:「まだ」? ちょっと待って下さいよ…(笑)。
MORRIE:申し訳ないなあって。
青木:MORRIEさんのライブは、MORRIEさんのヴィジョンが確立されているので、その中で自由な空間を与えられているという感じではありますよね。本当に好き勝手にやらせてもらってます。もしかしたら一番自由かもしれない。
MORRIE:そうなの? unikieは自由じゃないの?
青木:unkieは三人で三分の1を…僕の存在が欠けることができないし、ものすごく頭使ってやっています。
MORRIE:それもある意味自由なんちゃうん?
青木:自由の形が違うんですね。
MORRIE:downyはバンドで、downy用のアプローチをあえてしてると思うんですけど。この人、不器用そうに見えて器用なんですよ(笑)。
青木:またまた…。