MORRIE:もちろんしませんけどね(笑)。青木くんの場合は反復をやっていても、何か違うんです。微細な1音1音が。
――それこそ機械では表現できない。
MORRIE:すべてがその時その時のインプロヴィゼーション的な感覚で取り組んでると思うんです。それが音に出ていてね。だから一緒にやっててめちゃくちゃスリリングなので、レコーデイングの間、すごく楽しかったですね。
青木:僕も楽しかったです。
MORRIE:まあ僕は見てて色々言うだけなんですけど(笑)。
――青木さんは出来上がった作品を聴いてどうでしたか?
青木:MORRIEさんの世界だなと思いました。さすがですよ。
MORRIE:「俺の音小さいんじゃないか?」とか?
青木:それはないです(笑)。素晴らしいヴィジョンが確立された世界ですよ。
――ちなみにソロアルバムのリリースは20年ぶりなんですよね。
MORRIE:生きてるとあっという間ですよ。子供の頃、たとえば10歳から20歳までの時間ってものすごく密度が濃いと思うんですよ。けれど、20歳、30歳、年齢を重ねていくと経験値が上がって刺激がなくなってくるんで。時間の密度がゆるくなってくるんですよ。人生を面白くするには、自分なりに工夫して楽しむというか。この20年どうなんやろ…あんまり僕的には「うわー20年!」みたいな感覚が無いんですよね。
青木:僕なんかは20代はずっと会社員をやっていて、30歳からデビューしたんで、濃いですね。
MORRIE:あんまり無いケースだよね。
青木:そうですね。29歳で辞表を出して音楽業界に飛び込んだんで。周囲はもう反対でしたよ(笑)。なんの保証も無いですからね。
MORRIE:でも今こうやって一緒にやれてるわけで。それは人生の縁というか。
青木:会社員をやってたころ、MORRIEさんのソロを聴いてましたもん。当時の僕にとっては雲の上の世界というか、まったく交われないと思っていたことを思い出します。不思議でしょうがないです。
――今後の展開を聞かせてください。
MORRIE:ソロは解散しようがないからね。青木くんさえウンザリしないのであれば。
青木:しないですよ。やりましょう。
MORRIE:ある意味取り扱い注意なんですけど、慎ましやかなな人でもあるんで。一回ちょっと「青木大爆発」的なものを見れたら…。
青木:見たいんですか(笑)?
MORRIE:そういえば青木くんもソロアルバム作ってるんだよね。何曲か聞かせて貰ったんですけど。
青木:製作中です。まだデモのデモみたいな形ですけど。来年の発売を目標にしています。
――青木さんのソロ作品はどんな内容になっているのでしょうか。
青木:ギターらしからぬ音でギターの表現をするということですかね。架空のサウンドトラックというか。
MORRIE:青木くんは歌わないの?
青木:歌えてたらこんなギター弾いてませんよ(笑)。一応実験的なインストゥルメンタルなんですけど。
――サウンドトラックとおっしゃいましたが、ストーリーのようなものはあるのでしょうか。
青木:もっともっと混沌としたものなんですけど。子供の頃から映画や絵も含めた、全ての表現が好きで、その中のひとつにサウンドトラックというものがあって。
MORRIE:一つの曲に対応する絵があるとか?
青木:それがどういう表現になるかはわからないけど、そういうことはしてみたいですね。
MORRIE:じゃあ本当のサウンドトラックにしてくださいよ。
青木:悪くないですね(笑)。
MORRIE ライブスケジュール
・CREATURE CREATURE
鹿鳴館2Days 2014
12/28(日) 16:30/17:00 Day-1 Logic of Angel
12/29(月) 18:30/19:00 Day-2 Devils Distance
・MORRIE Solo Live 2015 "HARD CORE REVERIES” 開催決定!
3/3 From Nowhere 3/4 To Nowhere ゲストは後日発表。
12/25 18:00より先行受付開始。