誰か私を止めて!「ダメよ〜ダメダメ」な恋

続いては、ダメよ、ダメダメと観ている側が思わず叫びたくなる切ない恋愛映画をセレクト。
 

★AIに恋したっていいじゃん!『her/世界でひとつの彼女』

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12月3日にブルーレイ・DVDが登場した本作は、バーチャルな恋愛を描いた異色作。

主人公の男性は、AI(人工知能)の女性に恋をしてしまいます。姿形は見えなくても、彼女と会話をしていくことで彼女はどんどん彼の好みを理解し、彼の生活に明かりを灯します。でも、それはあくまでもAIとしての機能のひとつなのですが、彼にとっては、彼女こそ自分を理解してくれる人!という運命を感じてしまうんですね。

SNSを当たり前に使っている私たちにとって、この話はけっこうリアルですよ。姿がなくてもSNSでコミュニケーションをとったほうが安心だし楽しい。そんな現状の怖さを感じさせてくれます。

それにしても、このAIの声を担当したのがスカーレット・ヨハンソンなんですが、彼女のちょっとハスキーな声がセクシーでしてね。これは夜の男性ならほれてまうわ〜と思います。
 

★年下男に翻弄されちゃう『紙の月』

最近、不倫がちょっとしたブーム?になっているようですが、この作品はもっと深いところをえぐり出します。
銀行で働く、主人公梨花(宮沢りえ)は、ある日年下の光太(池松壮亮)と出会い、恋に落ちます。
貧乏学生の光太の前では、羽振りのいい女を演じる梨花。でも資金が続かない。そこで彼女は禁断の手を打ってしまう。

結婚したら恋をしたらいけない。そんな常識をぶちこわす映画ですが、でも常識のラインを踏み外すとダークサイドがぱっくり口を開けて待っているんですよね。障害のある恋は燃えるっていうけど、果たしてそれは本当なのでしょうか。うーむ。恋って怖いわー。

本作は劇場公開中なので、ぜひ映画館で観て下さいね!
 

凜!と生きる女を目指そう

最後は女としての生き方を考えさせてくれる作品を紹介。大人の女に近づくべく、素敵な映画をお手本にしてみましょう。
 

★プライド高くてすみません『ブルージャスミン』

ウディ・アレン監督作です。これは大人の女になれない人のお話です。

セレブな生活を送っていたジャスミンは、資産を全て失い人生のどん底に。そこでサンフランシスコに住む妹のアパートに転がり込みます。妹は本当に普通の一般的な生活を送る、いわゆる庶民。そこに元セレブのプライドがエベレスト級に高いジャスミンがやってきたのですから上手くいくわけがありません。

この映画、コミカルであるんですが、シニカルでもあり、意外と怖い話でもある。
お金に執着しすぎるのも良くないです。お金がすべてじゃないですよ。
この映画は、良い女になるための反面教師としてご活用ください。
 

★家族と仕事どっちが大事?って旦那に言われる『おやすみなさいを言いたくて』

続いては、アカデミー賞・主演女優賞の受賞経験のあるジュリエット・ビノシュ主演作。
紛争地帯で写真をとり続けている報道カメラマンのレベッカ。
夫と娘2人は、彼女が無事に帰るのを待ち続けることに疲れを感じ、長女は自閉症気味に。
レベッカは紛争地帯へ行くことをあきらめ、自宅で家族と過ごすことにする。
しかし、レベッカの心には仕事への情熱がふつふつをわき上がってきて、そんなときに取材依頼が!
彼女は果たして仕事を選ぶのか、家族を選ぶのか。

ひと昔なら「あなた、私と仕事どっちが大切なの?」って女性が男性にせまるのが常でしたが
今はその逆もあるんですね。確かに仕事が楽しいと、家のことがおざなりになりますよね。
仕事か家庭か。レベッカは果たしてどちらを選ぶのでしょうか。

現在公開中です。映画館でその結末を確かめて下さい!私もこれは劇場で観たいっ!