結婚後、女性としての“頑張り”をやめた。その理由は?

話を聞いていると、自分自身の変化には皆、気がついているようでした。でも、どうして以前のような努力をやめてしまったのでしょうか。その理由についても教えていただきました。
 

「改めて考えると、“慣れ”だと思う。夫の前でキレイでいるのは大事だけど、子どももいて、生活しているんだから変化があって当たり前。仕事も忙しいし、家族も増えて母親としての振る舞いもしなくてはいけないし・・・。パッケージばかりを気にするよりも、ストレスを溜めないようにするとか、中身のケアに注力するようになっただけなのかも」(44歳/教員)

「冷たくなったとか、変わったとかって言うけど、じゃあどれだけ協力してくれているの?って感じ。頑張らないんじゃなく、そんな余裕がないだけ。それに早く気がついて欲しい。優しくないのは夫も同じ。私がどれだけ家事や育児をしていても、褒められたことはないしね」(38歳/フリーランス)

「もしかしたら、結婚前は頑張りすぎていただけかもしれません。結婚前は、単純に時間もあったし。結婚し、子育てしながら、女としての自分はどうかなんて常に振り返っている時間がない。今更、頑張ろうにもちょっと面倒な部分もあるかも」(43歳/建築士)
 

多い意見として、家事や育児、仕事によって自分だけの時間がなくなってしまうことが理由。中には、時間だけでなく心の余裕までも奪われてしまっている人も。時間に余裕があること、心にゆとりがあること、そしてなにより、パートナーの協力があるかどうかは、妻たちが“女性らしさ”を維持するのに大きく関係しているようです。

しかし、中には“頑張り”をやめたくてもやめられないと嘆く女性もいました。
 

「夫の口癖は『太るな』なんです。太ることはもちろん、女性としての見た目をすごく重要視しています。『女として見られなくなったら、浮気するかも』とか言われているので、頑張り続けないといけないんです」(29歳/専業主婦)
 

男性からすれば、いつまでも綺麗でかわいい妻でいてくれれば鼻も高いでしょう。しかし、それを強要されるとなると、女性としても綺麗を保つことが苦痛になってしまいますよね。
 

妻たちは、今後どうするつもりなの?

自分でも、結婚前と変わったと自覚している妻たち。今後についてはどう考えているのでしょうか。夫は、かつての妻の姿をもう一度見られるのでしょうか。
 

「きっかけがあれば、何か変えたいと思いますよ。ただ、結婚前とは年齢も違うし、環境も違う。昔の姿を取り戻すのは難しくても、綺麗な女性を目指すのは悪くないかもしれません」(前出/43歳/建築士)

「変わったのは私だけじゃない、夫も変わったと思います。性格も体型も。それはお互い様だと思う。だけど見た目はともかく、お互い不満の少ない、いいパートナーシップが築けたらいいですけどね」(前出/44歳/教員)
 

いつまでも女性らしく美しくいたいのは、女性なら誰もが考えていること。でも、年齢を重ねるごとに、お手入れに手間や時間、そしてお金が必要になります。家事や子育て、仕事で多忙な女性は、したくてもできないというジレンマを抱えている人が多いのです。

妻が変わってしまった――もしかしたらそれは、妻が限界を訴えているサインなのかもしれません。妻の変わり様を嘆く前に、少しフォローをしてあげてはどうでしょう。

1986年生まれ、一児のママ。大手自動車メーカー退職後、フリーランスライターに。恋愛・結婚・育児、働き方など女性に関すること、医療をテーマに執筆。仕事も育児も自分ゴトも、諦めず効率的に行う方法を日々模索し実践中。趣味は旅行と読書。