©nihon animator mihonichi LLP.

1月23日にドワンゴとカラーによるアニメ企画「日本アニメ(ーター)見本市」で、第10作目となるショートアニメ「ヤマデロイド」が公開されました。

劇画調の濃いタッチ、時代劇のような古めかしい世界観、そこにメカ(ロボット)やSFの要素が組み込まれており、まさに「活劇」という言葉が似合う作品。制作はグラフィニカが担当しており、堀内隆さん、江本正弘さんによるダブル監督体制で作られています。

また作中で流れる本作のテーマソング、メインキャラクターの声を担当する声優・山寺宏一さんが熱く歌いあげている坂本冬美の名曲「アジアの海賊」は必聴ですよ!

そして、1月27日には監督やスタッフらが参加するニコ生番組「日本アニメ(ーター)見本市 -同トレス-」が放送されました。今回、現場を取材させていただくことができましたので、ニコ生では見られないアングルからのフォトレポートをお届けします。

 

お酒の勢いで裏話ぽろぽろ

番組では、制作を振り返って、どういう意図がこめられているのか、どんな苦労があったのかという裏話が披露されました。

放送の冒頭で、監修として参加した“板野サーカス”で有名なアニメーター・板野一郎さんから、「2Dのいいところを 活かした上での3Dのアクションのいいところ、日本らしさがよく出ている」と絶賛するメッセージが届いていました。

 

両監督からは、タイトルにもなっているメインキャラクター「ヤマデロイド」が、山寺宏一さんを強くフィーチャーしたデザインであること、今回はビデオコンテを作って完成したシーンを差し込みながら、さまざまな作業をリアルタイムに行えたこと、各シーンを描いたアニメーターの話など、作品の魅力がさらに濃くなるような制作秘話が披露されました。

また番組の恒例となっているリアルタイム・オーディオ・コメンタリーでは、「魔法少女まどか☆マギカ」に作画監督として参加した岩崎安利さんが描いたヤマデロイドがメカに変身するシーンで、「3秒だ!つったのに7秒も素材を……」といったこぼれ話や、公開直後から話題になっていた「サザエさん」のようなダンスシーンは「ドラえもん」劇場版で作画監督を務めた浅野直之さんが描いていたなど、どこを誰が担当しているという普段は世にでないような情報がたっぷりと公開されているので、興味がある人はニコ生のタイムシフトでチェックしておきましょう。