ひたすら聞きこみ続ける
この日、初めて知ったけど、お店を回るのって結構大変だ!! 編集部・山岸は帰っちゃったし、このまま何も出なかったらユーザーさんたちになんて言おう、と思っていると・・・
12軒目・彩鳳。
ここでジンクスを知っている方を発見!! お顔出しとお名前はNGだったが、彩鳳は開業18年目だが、中華街に来て約40年になるという、お母さんが知っていらした!
「詳しいことはわからないけど、私の母が言ってたよ。どうしてなのかは、よく分からないけど・・・でも迷信だね。売り上げが悪かった時の言い訳みたいなもの。今はだれも言ってないよ」とのこと。
詳しいことはお伺いできなかったが、中華街に件のジンクスがあるということはわかった。ほかにも知っていらっしゃる方がいないか、再度出発!!
かの有名な梅蘭や、1936(昭和11)年から開業している海員閣にも行ったけど手掛かり無く。彩鳳で取り戻した元気も、もう使い果たしそうに・・・
と、18軒目の同發本館で手掛かりが!!
マネージャーの斎木さんから「ぼんやり聞いたことあります」との情報を入手!! さすが明治時代からの老舗。詳しいことは斎木さんもご存じなかったが、「結婚3年目で離婚しやすい、というような、理由もよく分からないジンクスなので、気にしていません」とおっしゃっていた。
と、なんと19軒目の彩香でも知っている方にお会いできた!!
創業7年目。陳さんにお話を伺う。「母がよく言っていたのを聞いたことがあります。私はあまり気にしていませんが・・・」と陳さん。詳しいことは陳さんもわからないそうだが、実際同店は最初のお客さんがチャーハンを頼むと売り上げが伸びないらしい。
そのほかにも「一番最初の客が男性だと売り上げが良くない」というジンクスもあるそうで、どちらも詳しいことはわからない。
この後、今度は「女性」のジンクスについて、ほかのお店でもお話を聞けた!!
25軒目の楽園。開業60年目。
スタート地点の横浜大飯店の隣のお店。同店のお母さんいわく「一番最初のお客さんが女性だといいっていうのを聞いたことがあるよ。女性には福がついてくるっていう、中国の言い伝えみたい」とのこと。なるほど、先ほどの男性のジンクスと同じですね。
この後、足が乳酸とベストフレンドになりそうになるまで聞き込みを続けたが、ジンクスについての情報はなかった。全部で30店舗聞いたところで、うちに帰りました。
で、2日後!!
東光飯店での意地の悪い検証結果を聞きに行くべく、再び中華街へ。
この日はお店にいらしたのは林さん。
ぶっ飛ばされちゃうかもな・・・と思いながら恐る恐る2日前の売り上げ具合を聞いてみると・・・
「2倍はありました」
なぬー!! まさかの倍!? 良かったはずなのに、なんなのこのちょっとがっかりした感じは!! 山岸の性格が移り始めてるのだろうか!! 困る!!
実はこの日も別の店に足をはこび一番乗りでチャーハンを食べた。
オーソドックスなぱらぱらチャーハン。後日電話したけど売り上げについてはお話いただけなかった・・・
ジンクスを信じていたのも年配の方々で、今やほとんどみなさん知らないところを見ると、もはやチャーハンジンクスは薄れつつあるのではないだろうか。将来新たな面白ジンクスができたときは、またみなさんよろしくお願いいたします。
取材を終えて
歩き回って、中華街の独特な文化を今更ながら感じられた。文化によってジンクスも当然違うだろうし、世界中のジンクスを集めたら面白いだろうなあ。でも過酷なんだろうなあ・・・と思いました!!
<取材協力>
横浜大飯店/広東料理 楽園/大珍楼/慶華楼/彩香/永華楼/同発別館/好々亭/翡翠楼/東方飯店/梅蘭/景徳鎮/中華 興昌/長城飯店/海員閣/東光飯店別館/牡丹園/愛群/龍華楼/龍門/彩鳳/四五六菜館/翠鳳/接延/重慶飯店本館/你好/慶福楼/双明楼/千禧/龍江飯店(順不同)
※本記事は2015年1月の「はまれぽ」記事を再掲載したものです。