12:ネガティヴ・ガールズ!

13:圧倒的なスタイル

14:パーティーについて。

15:ときめきのヘッドライナー

ここからはラストスパート。疾走していくように『ネガティヴ・ガールズ!』へ。特徴的なイントロも、徐々にネガティブからポジティブに成長していく歌詞も最高です。そして代表曲の一つ、『圧倒的なスタイル』。曲中にNao☆さんがお客さんに投げキッスしすぎ!(笑)もう、前列の皆さんがかなりノックアウトされてたんじゃないでしょうか?この曲名物、間奏のラインダンスも参加率がすごかったですね。リキッドルーム全体がラインダンスで一つになる光景、楽しかったなぁ…。

さらにこちらもカップリング曲の『パーティーについて。』は、リキッドルームの先輩、Perfumeを髣髴とさせるフレーズが耳に残るダンスチューン。コールするところもたくさんあるし、盛り上がらないわけがない!まさしくキラーチューンです。最後の『ときめきのヘッドライナー』では、これまたお約束のサークルになってグルグルが最後列付近で発生しておりました。ものすごい楽しそうで、見ていて思わず笑顔に。こんなに大きな会場が、Negiccoで一つになるなんて…。ずっと見てきてよかった…。ここで一度Negiccoはステージを去ります。

このセクションを見ながら、やはりNegiccoは楽曲の層がものすごく厚いなぁ、ということを再確認していました。一時期は『圧倒的なスタイル』が、他に代えの効かないアンセム的立ち位置になっていたと思うんです。最後に『完全攻略』から『圧倒的なスタイル』と締めるのが定番で、その安定感はあるけれど、ワンパターンになっている感もありました。

持ち曲が増えた現在は、『完全攻略』がいろいろある曲の中の一つ、という位置取りになっていると思うんです。それはつまり、一つの楽曲の色に染まりすぎないNegiccoであり続けているということ。さらに言えば、次から次に素晴らしい曲がやってくるがゆえに、一つの曲にこだわりすぎなくてもいい、という状態になっているとも言えるでしょう。これは非常に贅沢なことですよ。

 

 「アンコール!」「ネギ!」の声に応えて再びステージに戻ってきた3人。「Negiccoを12年間やってきました。小学校卒業ですかね?次は中学があるので、まだまだがんばります。」とKaedeさんが言ったのに対してMeguさんが「なんで小学校なの?」と答えると「え~!」と会場からブーイング(笑)。小学6年生と同じだけの時間、Negiccoを続けてきたんですね…。すごい!そしてここでMeguさんの名言「今のNegiccoから何でもできそう。」が飛び出しました。その通り!

ここで、Negicco初となるツアー後半戦が発表されます。会場が書いてある垂れ幕の動きが、めっちゃ遅いので会場内がざわついてましたね(笑)。それもそのはず、各地方会場が出た後に、さらに垂れ幕が下りてきて…4月10日、赤坂BLITZ決定!さらに降りてくる垂れ幕…。思わずNao☆さんが「長い長い!」とツッコミを入れるほど。真っ白な垂れ幕に映されたのは「5月5日、新潟県民会館大ホール」!これにはNegiccoの3人もビックリ。ただ、県外の我々にはイマイチその凄さが伝わらなくて「安室奈美恵さんや井上陽水さんがやるようなところですよ!」とKaedeさんが教えてくださいました。それは確かにすごい…。

16:光のシュプール

17:さよならMusic

アンコール一曲目は、こちらも代表曲の一つとなりつつある『光のシュプール』。個人的にも、スーパーに買い物に行ったときに有線放送で流れていて感動しました。なんというか、他のJ-POPチューンと比較しても何の遜色もない出来!いい意味で、日常生活の中にスッと入り込んでくる珠玉のポップチューンです。こういうストレートな良曲も、ちょっとびっくりするような先鋭的な楽曲も歌えるのがNegiccoの魅力と言えるでしょう。

そして最後は、『さよならMusic』!いやはや、最終曲までカップリング曲で締めるとは…!シングル曲ではなくライブの人気曲ということもあり、Negiccoのライブに対する自信の表れかも、と感じました。その場で聞いた曲でも絶対に楽しませる!という。そして、ここが一つの区切り、ということではなく、これからたくさんあるライブの一つ、という位置取りなのだという印象を強く持ちました。

 

最後には、3人のハグ、そして顔を出しておどけて見せるNao☆さんや、Meguさんの「もっと素敵な景色を、みなさんと一緒に見たいです!」という強い決意表明。そしてアカペラで歌われたconnieさんによる初期楽曲『トキメキ☆マイドリーム』と名場面てんこ盛り。本当に感動的なワンマンライブでした。もっとシンプルにレポートするつもりが、やはり長くなってしまいましたね(笑)。でも、こんな言葉じゃ足りないくらい、本当に素晴らしいライブだったんです!

これまで、Negiccoの武器はなんだろう?ということをぼんやり考えていました。最新技術を使ったギミックがあるわけでも、アスリート並みの超絶パフォーマンス、というスタイルでもありません。でも、Negiccoには一つの色に染まらない豊かな楽曲群があります。一つのライブを見ることが、一枚のアルバム、一本の映画を見るような豊かさを持っているんです。そして、それを表現できる歌声を3人が手にしつつある、ということも大きいでしょう。

これからは、もしかするとグループとしてのNegiccoだけではなく、ヴォーカリストとしてのNegiccoを目にすることもできるかも…なんて思いながらリキッドルームを後にしたのでした。