<横浜のココがキニナル!>
資源循環局のご当地ヒーロー・3R夢戦隊シボレンジャーがじわじわ増えてます。レッドとイエロー、ブラック、いそごマモルンジャー、グリーンの5人。誕生秘話や活動が知りたい(かもめのみらいさんのキニナル)
※本記事は2015年1月の「はまれぽ」記事を再掲載したものです。
いつの時代も、男の子たちはスーパーヒーローに憧れるもの。
1960年代に始まったウルトラマンシリーズや70年代に産声を上げた仮面ライダーシリーズ、そして70年代中盤にスタートしたスーパー戦隊シリーズは、どれも現在でも子どもたちの、あるいは昔を懐かしむ大人たちにとっても、ヒーローとして存在し続けている。
その人気を受け、最近では日本各地にオリジナルのご当地ヒーローが生まれ、街おこしに起用されているのはご存じの通り。ご多分にもれず、我らが横浜で活動するヒーローも存在する。
しかし、彼らは単なる盛り上げ要員ではなく“ごみ問題を解決する”という大きな使命を背負ったヒーローなのだ。
それが、今回の主役「3R夢(すりむ)戦隊 シボレンジャー」である。
6区7体の大戦隊!
横浜市では、大きな成果を出したG30(じー・さんじゅう)計画に続き、2011(平成23)年から「ヨコハマ3R夢プラン」を策定、実行している。
これはReduce(=リデュース、ごみそのものを減らす)、Reuse(=リユース、再使用する)、Recycle(=リサイクル、再生利用する)という3つの「R」を通じて、平成37年度までに2009(平成21)年度比でごみの総排出量を10%、温室効果ガスを50%以上削減しようという新たなごみ減量計画だ。
そのヨコハマ3R夢プランを市民に広く知ってもらうべく活動しているのが、話題のシボレンジャー。南区で誕生したこのヒーローの正体を解き明かすべく、取材を開始した。
まず訪れたのは、JR長津田駅から徒歩約10分の場所にある資源循環局緑事務所だ。
資源循環局では各区に事務所を設けていて、職員さんたちは日々ごみ収集の現場などで活躍している。
取材に応じてくれたのは、緑事務所で副所長を務める青木雅徳(あおき・まさのり)さん。この人こそがシボレンジャーを企画し、現在でも中心的な役割を担っている人物だ。
青木さんは、シボレンジャー誕生当時、南事務所に勤務していて、その後この緑事務所に異動してきたそうだ。まずは、シボレンジャーについて聞いてみた。
シボレンジャーという名前は生ごみを出す際にしっかり水切りをして絞ってもらうことや、ごみそのものを絞る(=削減する)ことをイメージしてつけられたそう。
青木さんによると、南区のレッドに端を発したシボレンジャーは、レッドと同じ南事務所のイエロー、港南区のブラック、磯子区のブルー(通称、マモルンジャー)、港北区のゴールドに金沢区の3R夢レンジャー、そして緑区のグリーンと、現在では6つの区で7体というところまで数を増やしている。
その目的はヨコハマ3R夢プランの啓発で、ヒーローらしく「特に幼稚園や保育園、小学校低学年の子どもに向けて」活動しているそうだ。
子どものいる施設を訪問してのショーやイベント出演を通じて、ごみの正しい捨て方やごみを減らす方法といった内容を伝えているというわけだ。