最優秀賞は長岡市立宮内小学校(新潟県)と東京都立小平南高等学校(東京)に決定
ファーストリテイリンググループは、ユニクロ・ジーユーの全商品を対象としたリサイクル活動の一環として、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)と協働で実施している“届けよう、服のチカラ”プロジェクトにおいて、参加校を対象に素晴らしい取り組みを表彰する2025年度“届けよう、服のチカラ”アワードを2月12日(木)に開催しました。
“届けよう、服のチカラ”プロジェクトは、2013年に開始した小・中・高校生を対象とした参加型の学習プログラムで、着なくなった子ども服を回収し、難民や国内避難民などの子どもたちに届ける取り組みです。 2025年は全国から769校にご参加いただき、その中から選ばれた優秀校6校を国立科学博物館に招待 しました。当日は、東京大学大学院教育学研究科の北村友人教授、国連UNHCR協会広報啓発事業・難民高等教育プログラム担当の天沼耕平氏、小学校教諭で東京大学の正頭英和客員研究員を審査員として招き、各校の学生によるプレゼンテーションをもとに、最優秀校の選出・表彰を行いました。


■プレゼンテーションの様子
参加校の学生は、難民の方々に服を届けるために、服の回収方法や活動についての情報発信の戦略を自ら考え、実行してきました。プレゼンテーションでは、企画立案から実践に至るまでの一連の活動が紹介され、学校ごとに異なる視点や工夫が見られました。特に印象的だったのは、地域の方々を巻き込むための情報発信の取り組みです。チラシやポスターの制作に加え、SNSを活用した発信など、小学生・中学生・高校生それぞれの世代ならではのアプローチが展開され、活動を広く知ってもらうための創意工夫が随所に感じられました。
取り組みを通じて「難民問題に関心をもつことができた」「自分事化できた」といった声のほか、活動に協力してくれた学校や地域の方々へ感謝の気持ちを胸にプレゼンテーションに臨んでいることがとても印象的でした。本プロジェクトが、社会課題を自分ごととして捉え、主体的に考え・行動する力を育む機会となっていることがうかがえました。






■学生向けトークセッション
プレゼンテーション終了後、ミャンマー出身で難民として2017年に来日し、2018年よりユニクロで働くニン・サン・ホイさんをゲストに迎え、トークセッションを行いました。
サンさんは、働き始めた頃の、言葉が通じない中での接客やレジ業務の苦労を振り返りました。同僚が作成した暗記用シートで必死に言葉を覚えた経験や、唯一の外国人スタッフとして周囲の温かい支えに励まされたエピソードを語りました。また、幼少期に新しい服を買えなかった経験に触れ、「新しい洋服に囲まれて働けることが嬉しい。今は、自分が着た服を母国の家族や周囲にも送っている」と笑顔で話しをしていました。現在は周囲の協力のもと、キャリアアップを目指し勉強に励んでおり、困難を乗り越え前向きに挑戦し続けるサンさんの姿は、参加者に「共に協力し、共に生きること」の重要性を改めて伝える機会となりました。


■表彰式
厳正な審査の結果、長岡市立宮内小学校および東京都立小平南高等学校が最優秀校に選出され、アワード史上初となるダブル受賞となりました。
長岡市立宮内小学校の取り組みに審査員からは「能登半島地震の募金活動やカンボジアへの文具支援など、これまで行ってきた活動の延長線上に本プロジェクトを位置づけ、さらなる学びへと発展させている点を高く評価しました。」とのコメントが寄せられました。
また、東京都立小平南高等学校への取り組みについては、「学生が一丸となり、地域との連携を強め、大きな組織としての力を創り上げていました。学生の主体性と組織力が際立っていました。」と講評しました。
さらに、UNHCR特別賞には新潟県立村上桜ケ丘高等学校が選ばれ、審査員からは「“ヒーロー”という親しみやすく分かりやすいキャラクターを用い、工夫を凝らして次の世代にもメッセージを届けてくれました。非常に意義のある活動になっていたと思います。」とコメントがありました。



最後に、審査員を代表し北村氏は、「いずれの学校も、難民について学んだことを多角的に捉え、学びを行動へとつなげる優れた取り組みでした。難民問題をはじめ、私たちが世界規模で直面する課題は多岐にわたりますが、それらを実感し、自分ごととして捉える機会は決して多くありません。今回のような活動を通じて、身近なところから気づきが広がっていくことを期待しています。」と総評されました。
<最優秀校コメント>
長岡市立宮内小学校
一枚でも多くの服を回収したいという思いで活動したことが、今回の結果に繋がったのかなと思います。地域の皆さんが快く協力してくださり、応援してくださったことが活動のエネルギーになりました。このプロジェクトを経て、「ひとりの力は小さくても、みんなで力を合わせれば、どんなことでもできる」と学びました。
東京都立小平南高等学校
学校の先生、クラスメイト、地域の方々、沢山の方のご協力があっての受賞なので、とてもうれしいです。感謝の気持ちとともに、この賞状を持って帰りたいと思います。
<UNHCR特別賞コメント>
新潟県立村上桜ケ丘高等学校
素敵な賞をいただきありがとうございます。この活動をするにあたり、先生や地域の方の協力がありました。この活動を通して、たくさんの学びを得ることができました。会場の皆さんがプレゼンテーションを温かく聞いてくれてとてもうれしかったです。
■活動を通しての感想
長岡市立宮内小学校(新潟県)
- 最初1,500枚も服を集められるのか不安だったけど、1,500枚どころか5,707枚も集められてすごくうれしいです。この活動を通して、私は自分から動くことが前よりも成長しました。前は自分から考えて動くことは苦手だったけれど、地域の回収活動では自分から思いを届けられました。一人ひとりのチカラは小さくても、みんなで協力すれば大きなチカラになることを学びました。誰かがひとりでも欠けていれば、こんなことはできないと思いました。活動を通して協力の大切さが分かったので、これからの学校の活動に生かしていきたいです。そして、もっと自分を高めていきたいです。
就実小学校(岡山県)
- 地域の方々が、私たちの活動を応援してくださったことが嬉しかったです。私たちの小さな声でも、みんなで協力して活動すれば多くの方々に思いが伝わることが実感できました。
- 服のチカラプロジェクトの活動を通して、絆が深まり、楽しく協力して活動することができました。
- 難民の方々の生活を知ることができ、私たちが当たり前と感じる日常が、本当に幸せなことなんだと実感しました。
洛南高等学校附属中学校(京都府)
- 本プロジェクトに参加したことで、学年全体で「難民問題」や「服のチカラ」についての調べ学習を、スライドやレポート、ポスターなど、様々な方法を用いて行いました。学びを深めたことで服の回収を行う目的やその服がどのように現地の人々の助けになるかを理解でき、活動がより意義のある取り組みになったと感じています。
- 私たち中学生にとって、難民問題は身近に感じにくいものです。私たちは本プロジェクトを通じて「普通の暮らしが当たり前ではない」こと、「服には国境を超えて人を笑顔にする力がある」ことを知りました。こうした学びを通し、知ることから行動に繋げ、私たちの思いを他者に伝え協力を呼びかけることこそが、難民問題を身近に感じることのできるひとつのきっかけであり、今の私たちにできる行動のひとつであると感じました。
- このプロジェクトに学年全体で取り組めたことは、自分ひとりの関心で終わらせず、友達と問題意識を共有できた貴重な経験でした。このプロジェクトに取り組んだ生徒や、訪問先のすべての人にとって、“届けよう、服のチカラ”プロジェクトが世界情勢を知るきっかけになればいいなと考えています。
和歌山県立和歌山盲学校(和歌山県)
- 今後も、服を回収する活動に参加したいです。着なくなった服をお店で回収していることを皆に教えたい!
- 難民についての話を聞き、私は最優先で薬を持っていこうと思いましたが、年齢層や立場によって持っていくもが違うというのも「確かに」と思いました。今回学んだことを周りの人に共有したいです。
- 回収するのが子ども服だったので、自分の服を提供することはできなかったけれど、回収活動に参加して200枚以上の服を集められてよかった。皆できれいに整えた服が難民の方に届いて欲しい。
新潟県立村上桜ヶ丘高等学校(新潟県)
- 今までは難民の存在を意識していなかったけれど、他の人に伝えるうちに「力になりたい」という思いが強まっていった。回収ボックスいっぱいに溢れた服を見て地域の方の優しさが伝わり温かくうれしい気持ちになった。難民に多くの服を送ることができ「力になれた」という達成感を持てた。
- 少しでも多くの服を難民に届けたいという同じ目標に向かってみんなで協力して取り組んだことは大変さもあったけれど楽しかったし、やり遂げることができてうれしい。普段何気なく自分好みの服を買って、当たり前のようにファッションを楽しんでいたけれど、その楽しみを持てない子どもたちの元に服が届き、喜んでくれ、おしゃれを楽しむことができることを願っている。
- 活動の中で何も罪のない子どもたちが戦争の犠牲になり、着る服や住む家、食料がなく困っている状況は本当につらいことだと感じる場面が多かった。自分たちの普段の当たり前の生活を「普通」と思わず、日々感謝の気持ちを持って生活したい。
東京都立小平南高等学校(東京都)
- 難民問題とはそもそもどのようなものなのか、どんなことから起こってしまうのか、どのような支援が必要なのか、など様々なことを学びました。学ぶうちに、難民の人々の苦しい現状を知り、私たちにもできることがある、少しでも力になりたいと思い、一生懸命プロジェクトに取り組みました。
- プロジェクトが始まったとき、そんなにたくさん服が集まらないのではないかと思っていましたが、結果的に13,482枚もの服が集まりました。難民の子どもたちに使ってもらい、喜んでもらえたらうれしいです。通常の授業で、難民などの社会問題について調べたり解決策や今できることを考えたりするときには、以前よりも社会問題を身近に感じられているようになった感じがします。
<参考情報>
■“届けよう、服のチカラ”プロジェクトが生まれた背景
ファーストリテイリングは、「服のチカラを、社会のチカラに」をサステナビリティステートメントとしています。「服」の生産から販売までを担う企業の責務として、服の価値を最後まで最大限活かしたいという想いから、店舗にて、着なくなった商品の回収活動を2006年から開始しました。そして、回収した服のほとんどがまだ着られる状態であったことから、世界で服を本当に必要としている難民キャンプ等の方々へのリユース支援を始めました。
しかし、難民キャンプで生活を送る約半数は18歳以下の子どもであり、寄贈連携機関から届く服の支援要請は「子ども服」が多くの割合を占めています。そこで、地域の学校と協働して、子ども服を回収する活動を考案。身近な「服」を通じて、子どもたちにも国際課題に目を向けてほしい、そして、自分たちにも出来る社会貢献がある、と気づくきっかけにしてほしい、という想いから、2013年より、現在の“届けよう、服のチカラ”プロジェクトを開始しました。
https://www.uniqlo.com/jp/ja/special-feature/sustainability/power-of-clothing?srsltid=AfmBOopLDNmmyStU8G0xy5zqNjaLXOrt62dtdfg5C97THlHFc-25K87u
■ファーストリテイリングとUNHCRのグローバルパートナーシップについて
ユニクロを展開するファーストリテイリングは、難民支援をサステナビリティ活動の柱のひとつとして位置付け、2006年からUNHCRと連携し世界の難民・国内避難民への衣料支援を行ってきました。2011年には、より包括的に世界の難民問題の恒久的な解決に寄与するため、アジアの企業として初めてUNHCRとグローバルパートナーシップを締結。店舗で回収した衣料の難民キャンプなどへの寄贈をはじめ、難民の自立支援プログラム、ユニクロ・ジーユー店舗での難民雇用、難民問題の啓発活動などを行っています。
https://www.fastretailing.com/jp/sustainability/community/refugees.html
■国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)について
UNHCRは1950年に設立された国連の難民支援機関です。紛争や迫害により故郷を追われた難民や国内避難民・無国籍者などを国際的に保護・支援し、難民問題の解決に対して働きかけています。1954年と1981年にノーベル平和賞を受賞。スイス・ジュネーブに本部を置き130カ国以上で援助活動を実施。
https://www.unhcr.org/jp/
ユニクロのサステナビリティの取り組みは、以下のページをご覧ください。
https://www.uniqlo.com/jp/sustainability/
UNHCRとのパートナーシップについては、こちらをご覧ください。
https://www.unhcr.org/jp/fast-retailing-unhcr
国連UNHCR協会による募金活動の公式支援窓口については、こちらをご覧ください
https://unh.cr/6645c3500
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