撮影/佐々木美果

急に暑くなったり寒くなったり、寒暖差にやられがちな春。心身のバランスが崩れやすいときだから、手軽にできる「薬膳の作りおき」でからだの不調を整えてみませんか?

今回、その知恵を授けてくれたのは、国際中医薬膳師の資格を持ち、“野菜の料理家”として活躍する西岡麻央さん。春に旬を迎えるセロリとにんじんを使って、自律神経の乱れからくる寝つきの悪さや、頭痛、イライラ対策に役立つ一品を提案してくれました。

彩り豊かな春野菜に豚肉のうまみが重なって、バゲットに挟んだ「バインミー」風のアレンジがまた最高なんです。

西岡さんの著書『薬膳の作りおきおかず』(主婦と生活社)からご紹介します。

シャキシャキ食感!「にんじん、セロリ、豚肉のさっぱり炒め」のつくり方

保存の目安は冷蔵保存で3~4日、冷凍保存で約1か月。画像は本書8~9ページより

<材料と下準備(つくりやすい分量)>

  • にんじん…小1本(100g)
  • ▶長さ4cm、5ミリ角の拍子木切りにする

  • セロリ…2本
  • ▶茎と葉に分け、茎は筋を取って長さ4cm、5mm角の拍子木切りに、葉はざく切りにする

  • 豚こま切れ肉…300g
  • ▶大きい場合は食べやすい長さに切り、塩小さじ1/4をなじませ、片栗粉大さじ1/2をまぶす

  • 【A】酒…大さじ2
  • 【A】酢…大さじ1と1/2
  • 【A】ナンプラー…大さじ1
  • 【A】砂糖…小さじ1
  • ▶混ぜ合わせる

  • 油…小さじ2
  • <つくり方>

    1. フライパンに油を中火で熱し、豚肉とにんじんを入れて、豚肉に焼き色がつくまで3~4分炒める。
    2. セロリの茎を加えて1分ほど炒め合わせ、Aを加えて汁けが飛ぶまで炒め合わせる。
    さらにセロリの葉を加え、30秒ほど炒め合わせる。

    (『薬膳の作りおきおかず』9ページより引用)

    軽やかな味わい。パンに挟んだ「春野菜のバインミー」が最高です


    「薬膳」というとどこか難しいイメージがありましたが、このレシピは驚くほど作りやすく、調理工程もいたってシンプル。

    ナンプラーのほのかな香りと酢のさっぱり感が絶妙で、やさしい味わいながらも野菜の甘みと豚肉のうまみがしっかり際立ち、一口ごとに体が喜ぶようなフレッシュな美味しさを感じます。

    薬膳の考え方によると、このレシピには「血(けつ)を補う」「気(き)を巡らせる」といった効果があるそう。

    停滞した気の巡りをよくするセロリは、頭痛やのぼせ、イライラの鎮静に。一方、にんじんは血を補って、目の疲れを癒やしてくれます。おなかの張りや寝つきの悪さ、片頭痛などが気になるときにもおすすめの野菜なのだとか。

    そのままおかずとして食べるのはもちろんですが、西岡さんが提案するバゲットに挟むアレンジがとにかく絶品。13cmほどの長さに切ったバゲットに切り込みを入れ、バター(小さじ1/2)を塗って、香菜と一緒にたっぷり挟むだけ!

    もりもり食べているそばから元気が湧いてくる、まさに春の救世主でした。

    薬膳は「続けることで少しずつ体調・体質を改善させていけるもの」と語る西岡さん。忙しい日々の中でも「これなら続けられる」と思える、お守りのようなレシピが詰まった一冊です。

    薬膳の作りおきおかず

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