ー「赤ちゃんの頭のかたち測定」アプリの大規模データを活用し、頭のゆがみの程度と頭のかたちのバランスの変化、位置的頭蓋変形に関わる要因を調べるビッグデータ研究ー
株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー(東京都中央区、代表取締役CEO 大野秀晃、以下当社)は、慶應義塾大学医学部 小児科学教室 鳴海覚志教授らの研究グループと、乳児頭蓋形状の経時的変化と関連因子の解明に向け、前年度の取り組みを発展させた第二弾の共同研究を実施します。
本研究では、当社が提供するスマートフォンアプリ「赤ちゃんの頭のかたち測定」を介して収集された大規模な乳児頭蓋形状データを活用し、赤ちゃんの頭のゆがみの程度や、頭の幅と長さのバランスが月齢とともにどのように変化するのかを分析します。あわせて、性別や出生時の情報など、位置的頭蓋変形に関わる要因も解析し、赤ちゃんの頭のかたちに関する基礎データの整備を目指します。
本共同研究は、慶應義塾大学と当社が2024年度より進めてきた、鳴海覚志教授との共同研究に続く第二弾の取り組みです。前回の研究では、乳児の頭のかたちに関する基礎的な実態把握や関連因子の整理を進めており、その成果は近く論文化を予定しています。本研究は、前年度の取り組みで得られた知見を踏まえ、さらに大規模なデータを用いて、頭のゆがみの程度や頭のかたちのバランスが月齢とともにどのように変化するのかを明らかにしようとする、発展的な研究となります。今年度の共同研究は、そうした前年度研究の延長線上にある継続的な学術的取り組みとして位置付けています。
参考プレスリリース:株式会社ジャパン・メディカル・カンパニーが慶應義塾大学と共同研究契約を締結し頭蓋変形に関する研究を開始
│共同研究の背景:関心は高まる一方、基礎データはまだ十分とはいえない
赤ちゃんの頭のかたちは、乳児期の成長や寝かせ方、向き癖などの影響を受けやすく、多くの保護者にとって気がかりなテーマとなっています。近年は、乳幼児突然死症候群(SIDS)予防のための仰向け寝の推奨が広く定着したこともあり、乳児の頭のかたちに関する関心は国内外で高まっています。一方で、これまでの研究は比較的小規模なものが多く、赤ちゃんの頭のゆがみの程度や頭のかたちのバランスが、月齢とともにどのように変わっていくのかを大規模に追ったデータはほとんど見られません。そのため、保護者への説明や経過観察の判断において、より多くの症例に基づいた基礎データの整備が求められています。
│共同研究の内容:アプリの大規模データを用いて、頭のかたちの変化を解析
本研究は、スマートフォンアプリ「赤ちゃんの頭のかたち測定」を介して収集された、匿名化済みの乳児頭蓋形状データを活用して行うビッグデータ研究です。アプリでは、保護者が赤ちゃんの頭頂写真を撮影し、鼻と両耳の位置を指定することで、頭のゆがみの程度や頭のかたちのバランスを数値として確認できます。本共同研究は、日本国内でも初となる(※注)30万超ダウンロード規模のアプリに蓄積された匿名化データを対象とする乳幼児に関するビッグデータ研究となります。乳幼児・育児領域におけるアプリ関連研究の多くが比較的小規模な調査を中心に進められている中、本研究は、世界的にみても稀な実利用に基づく大規模データを活用できる点に特徴があります。こうしたデータの解析を通じて、日常の育児に根ざした実態把握と、今後の医療・支援の質向上につながる知見の蓄積を目指します。
※注:2026年3月当社調べ
本研究では、アプリに蓄積されたデータをもとに、主に以下の点を分析します。
- 赤ちゃんの頭のゆがみの程度が、月齢とともにどのように変化するか
- 頭の幅と長さのバランスが、成長に伴ってどのように変化するか
- 性別や出生時の情報などが、位置的頭蓋変形にどのように関わるか
これにより、赤ちゃんの頭のかたちに関する「よくある変化」と「注意して見るべき変化」を、より多くのデータに基づいて捉えられるようになることを目指します。
・「赤ちゃんの頭のかたち測定」アプリについて

赤ちゃんの頭のゆがみは、向き癖など外部からの圧力が主な原因ですが、稀に病的変形があり、ヘルメット治療の対象となるのは、外部からの圧力による位置的頭蓋変形になります。赤ちゃんの頭囲が急成長する生後3か月~生後7か月頃までの間に、治療用のヘルメットを装着することで頭蓋変形を治療することが可能になっています。
赤ちゃんの頭のかたちの測定は、専用の3Dスキャナーだけでなく、「赤ちゃんの頭のかたち測定アプリ」でも行うことが可能です。
当社が開発した「赤ちゃんの頭のかたち測定」は、保護者がスマートフォンで赤ちゃんの頭頂写真を撮影し、鼻と両耳の位置を指定することで、頭のゆがみの程度や頭のかたちのバランスを簡便に確認できる当社開発のアプリです。医療診断を行うものではありませんが、家庭で頭のかたちを見守るきっかけづくりや、受診を検討する際の参考情報として活用されています。累計30万ダウンロードを超えアプリの精度も向上しており、医師の論文発表等にもアプリデータが使用されています。アプリは医師監修の基に作られており、病院の診察の際にも役立てることもできますので、ぜひダウンロードしお役立てください。
アプリの詳細およびダウンロードはこちら

・App Store

・Google Play
※本アプリは医療機器ではありません。頭のゆがみに関する医学的な質問については専門医にご相談ください。
参考:アプリ開発等に関するプレスリリース
- 「赤ちゃんの頭のかたち測定アプリ」累計ダウンロード数30万を突破
- アプリの精度検証に関する共同研究の成果が国際学術誌に掲載
- 自治医科大学附属さいたま医療センターと「赤ちゃんの頭のかたち測定アプリ」精度検証に関する共同研究を開始
│本研究が目指すこと:保護者への説明と、適切な経過観察の支えに
本研究で得られる知見は、赤ちゃんの頭のかたちが成長に伴ってどのように変化するかを示す基礎データとして、医療従事者が保護者へ説明する際の参考情報になることが期待されます。また、位置的頭蓋変形に関わる要因の理解が進むことで、経過観察や予防的な関わり方について、より分かりやすい情報提供につながる可能性があります。当社は、医療機器の開発・製造・提供に加え、適正な頭蓋健診と適正なヘルメット治療の標準化・均てん化に資する学術的知見の蓄積と共有を重要な取り組みと位置付けています。医療機関・研究者の皆さまとの協働を通じて、臨床現場の意思決定に役立つ科学的根拠の創出と、医療提供体制の質の向上に貢献してまいります。
│慶應義塾大学病院「赤ちゃんの頭のかたち外来」と当社の支援体制
慶應義塾大学病院では、「赤ちゃんの頭のかたち外来」を通じて、小児科・形成外科・脳神経外科の多診療科が連携しながら、乳児の頭蓋変形に関する診療と研究を進めています。大学病院として、病的頭蓋変形を含む鑑別を踏まえた適正な頭蓋健診を行い、その知見を研究として蓄積し広く発信していく点が特長です。当社は、頭蓋矯正用ヘルメット「Qurum Fit(クルムフィット)」をはじめとする製品の開発・製造・販売に加え、適正な頭蓋健診と適正なヘルメット治療の標準化・均てん化に資する学術的知見の蓄積と共有を重要な取り組みと位置付けています。慶應義塾大学病院の「赤ちゃんの頭のかたち外来」との連携を通じて、臨床と研究の双方から、乳児頭蓋変形に関するより良い診療環境の整備を支援してまいります。
参考:慶應義塾大学病院に「赤ちゃんの頭のかたち外来」が開設
│共同研究についてコメント

慶應義塾大学医学部 小児科学教室 鳴海覚志教授
2024年度に引き続き、今年度も乳児の頭のかたちのゆがみ(位置的頭蓋変形)をテーマとした共同研究を株式会社ジャパン・メディカル・カンパニーと行うことになりました。乳幼児健診をしていると、ヘルメット治療を受けている赤ちゃんをしばしば見かけるようになりました。世の中の関心の高まりを実感しています。私たちは小児科、形成外科、脳外科の専門医が揃う大学病院の特性を活かし、赤ちゃんの頭のかたちのゆがみがどの程度存在するのか、月齢とともにゆがみがどのように変化していくのかについての研究を続けています。
今回の研究では、特にスマートフォンアプリを通じて蓄積されたビッグデータを解析します。本研究の成果により、多くのご家族が安心して育児を行えるようになることを期待しています。
│当社が行っている共同研究の取り組みについて
当社は「世界にまだない、選択肢をつくる。」というミッションのもと、多岐にわたる共同研究を推進しています。◼︎2026年度の共同研究公募のお知らせ
乳幼児頭蓋変形の共同研究を3年連続で公募、ジャパン・メディカル・カンパニー
脳神経外科用医療模型に関する共同研究を初公募、ジャパン・メディカル・カンパニー
◼︎2025年度までの共同研究の取り組み(抜粋)

│当社と慶應義塾大学の取り組み
当社と慶應義塾大学は、乳児頭蓋変形と医療模型開発という二つの領域において、継続的に連携を重ねてきました。頭蓋変形に関する複数テーマでの共同研究に加え、慶應義塾大学病院における「赤ちゃんの頭のかたち」セミナーの共催、経鼻内視鏡手術シミュレーションモデルの開発と手術技能習得効果の検証など、臨床・教育・研究の各側面で協働を積み重ねています。こうした取り組みは、個別の研究成果や製品開発にとどまらず、医療現場で求められる新たな知見を可視化し、より良い診療や教育のあり方を形にしていくための基盤となっています。今回の共同研究も、その継続的な連携の延長線上に位置付けられるものであり、乳児の頭のかたちに関する基礎データ整備をさらに前進させるとともに、保護者への説明、経過観察、適切な受診導線のあり方にまでつながる新たな知見の創出が期待されます。
当社は、慶應義塾大学との協働を通じて、臨床現場で得られる課題意識を研究へ、研究で得られた知見を医療現場へと還元する循環を強めていきます。今後も、両者の連携から生まれる知見や成果を積み重ねることで、乳児頭蓋変形に関する診療・評価・情報提供の新たなスタンダードづくりに貢献してまいります。
参考:
- 経鼻内視鏡手術シミュレーションモデルの開発と手術技能習得効果の検証
- 頭蓋変形に関する3テーマについて共同研究を開始
- 慶應義塾大学病院にて「赤ちゃんの頭のかたち」セミナーが開催
・製品情報:Qurum Fit(クルムフィット)

株式会社ジャパン・メディカル・カンパニーは、長年にわたり頭蓋形状矯正ヘルメットの製造と開発に取り組んできました。このたび、脳神経外科、小児科、新生児科、小児外科、形成外科の専門医とともに開発検討委員会を立ち上げ、共同開発を実施。その成果として誕生したのが、最先端の3Dプリンタ技術を駆使して製造された日本製ヘルメットであるクルムフィットです。東京発の下町ベンチャーとして、荒川区にある自社工場で完全自主製造をしています。
クルムフィットは、高い通気性を備えた設計によりムレを防ぎ、快適な使用感を実現しています。ヘルメット本体だけでなくクッション部分も水洗いが可能で、衛生面にも配慮されています。赤ちゃんのために細部までこだわり抜かれたデザインと機能性が特徴で、快適さと効果を両立させた製品です。
日本国内の信頼ある医師との共同開発によるプロダクトとそのプロダクトを用いた優れた医療サービス体制が評価され、シンガポール最大の女性・小児医療専門の公立病院であるKK Women’s and Children’s Hospitalでもクルムフィットを用いた頭蓋矯正治療が採用されています。
当社は製品の高い品質だけでなく、治療の安全性と信頼性を確保するための体制にも注力しています。当社製品を取り扱う医師には、必ず一般社団法人日本ヘルメット治療評価認定機構認定の研修会「位置的頭蓋変形に対するヘルメット適正治療研修会」への参加をお願いしています。また、治療経験を持つ先行施設(大学病院またはこども病院)での診療への実地見学を通じて、より治療サービスに対する深い洞察を得ていただいています。ヘルメット治療導入後も継続的に研修会に参加していただくことで、最新の知識と技術を共有し続ける仕組みを整えています。
こうした取り組みは、親御様が安心して頭蓋健診やヘルメット治療を受けられる環境を提供するため、一般社団法人日本頭蓋健診治療研究会の理事を中心とした専門医と協力して進めているものです。
「最高の安心」をお届けするために。私たちは、ヘルメット治療の導入からその後のフォローアップまで、製品だけでなく徹底した品質管理とサポート体制を通じて赤ちゃんとそのご家族を支えています。私たちは、未来の医療を支える革新的な製品づくりを通じて、安心と健康を提供し続けてまいります。
https://babyhelmet.jp/product/
・株式会社ジャパン・メディカル・カンパニーについて

ジャパン・メディカル・カンパニーは、最先端の3Dプリンティング技術を用いて、医療のカタチを革新するものづくりベンチャー企業です。
1897年創業の鉄鋼メーカーの大野興業を前身とし、130年にわたり培われたものづくりの技術と精神を基盤に成長を続けてきました。
1999年に積層造形技術(3Dプリント)を駆使したリバースエンジニアリングを導入し、耳小骨などのヒト骨模型の製法で特許を取得。手術前シミュレーション用3D模型の分野で、数々の術前症例模型や教育練習用模型の開発に至りました。現在では脳神経外科・耳鼻咽喉科領域を中心に、手術前シミュレーションや認定医試験等の場面で当社模型を用いたハンズオントレーニング等にご活用いただいています。
2012年には初の国産 頭蓋矯正ヘルメット「Aimet(アイメット)」を脳神経外科医と共同で開発、2018年にジャパン・メディカル・カンパニーとして独立いたしました。
現在は頭蓋矯正用ヘルメット「Qurum Fit(クルムフィット)」「Qurum(クルム)」や乳児の頭蓋変形の程度を簡便に計測できる「赤ちゃんの頭のかたち測定アプリ」、ヘルメット治療を支援する「metto(メット)アプリ」等の開発・製造・販売を行い、医療分野における新たな価値創出を目指しています。
ヘルメットを用いた累計症例数は20,000症例以上の実績があり、ヘルメット治療のさらなる認知拡大を図るとともに、頭蓋形状矯正という概念そのものと疾病啓発の普及に取り組んでまいります。
■社名:株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー
■設立:2018年5月
■代表取締役CEO:大野秀晃
■事業内容:医療機器の開発・製造・販売、医療雑品の開発・製造・販売
■URL:https://japanmedicalcompany.co.jp
株式会社ジャパン・メディカル・カンパニーのプレスリリース一覧
https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/46445
・本リリースに関するお問い合わせ・ご質問はこちら
株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー コーポレイト・デザイン室 柳本 瑞穂
TEL:03-5829-8342 / choice@japanmedicalcompany.co.jp
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