ヤマダアウトレット南砂店に話を聞いた
【家電アウトレット最前線・1】物価高が続く中、冷蔵庫や洗濯機といった大型家電を少しでも安く購入したいと考える人は多いといえます。そんなニーズを背景に注目を集めているのが、家電量販店のアウトレット・リユース販売です。今回は、ヤマダアウトレット南砂店の川名佐起夫店長に、商品の流通ルートや売れ筋、保証の仕組み、そして「アウトレット家電は本当にお得なのか?」という疑問について、現場の視点で詳しく話を聞きました。(BCN・佐相 彰彦)※在庫、価格は3月取材時点のものです。
冷蔵庫と洗濯機が主力、季節で変わる売れ筋家電
(以下、敬称略) 当店では、大きく分けて「展示品」と「リユース品(中古家電)」を中心に取り扱っています。展示品は、東京近郊のヤマダデンキ各店で展示されていた商品が、新商品への入れ替えタイミングなどで当店に回ってくるものです。一方のリユース品は、お客様から買い取った家電を自社の専門工場で洗浄・整備し、再商品化したものになります。また、アウトレット品だけでは売り場を構成できない時期には、現行モデルの新品(プロパー品)も併売しています。
圧倒的に多いのは「洗濯機」と「冷蔵庫」です。この二つは売り上げの中心で、特に新生活シーズンの2~3月は動きが非常に活発になりました。その時期は具体的に、1人暮らし向けの4.5~6kgクラスの洗濯機や、コンパクトな冷蔵庫がよく売れました。
夏場になると、故障をきっかけとした買い替え需要で冷蔵庫やエアコンが伸びますし、秋以降はドラム式洗濯機の入れ替え需要も増えていきます。季節ごとに売れ筋がはっきり変わるのが特徴ですね。
理由は大きく三つあります。まず、一つめは価格です。新品で一式そろえると5万円から6万円ほどかかる新生活家電セットが、アウトレットやリユース品を活用すれば3万~3万5000円程度でそろうケースもあります。二つめは、冷蔵庫と洗濯機に付く「2年間の交換保証」です。中古家電に対する不安を感じる方は多いですが、この保証があることで安心して選んでいただけます。三つめは、実店舗ならではの安心感です。設置場所に入るか、搬入経路は大丈夫かなど、ネットでは分かりにくい部分を店頭で直接確認できる点が支持されていると感じます。
年式・状態を厳格に管理、リユース品の明確な取り扱い基準
年式と状態については、かなり細かく基準を設けています。例えば、冷蔵庫が2017年以降、洗濯機が19年以降、テレビが2021年以降のモデルなどが対象です。洗濯機については、室内で使用されていたことも必須条件になります。また、買い取った商品は全て自社の専門工場で洗浄・整備を行い、その工程をクリアしたものだけが店頭に並んでいますので、単に年式が新しいだけではなく品質を一定水準に保つ仕組みを整えています。
先ほども申し上げたように、冷蔵庫と洗濯機には「2年間の交換保証」を付けています。通常使用の範囲内で不具合が出た場合、期間中であれば原則として交換対応を行います。一般的なリサイクルショップの保証が3カ月から半年程度であることを考えると、かなり手厚い内容だと思います。この保証があることで、「中古だからすぐ壊れそう」というイメージを払拭できていると感じています。
新品との価格差は? セット購入で半額も現実的に
商品にもよりますが、1人暮らし向けの冷蔵庫や洗濯機であれば、新品より1万円から2万円、場合によっては3万円ほど安くなることもあります。また、ドラム式洗濯機のような30万円クラスの高機能モデルが、アウトレットで15万円程度になるケースもあります。複数をまとめて購入すると割安感はさらに大きくなり、新生活向けのセットでは新品価格の半分近い予算でそろえられることも珍しくありません。
新生活シーズンは学生さんや新社会人の方が多いですね。夏場は冷蔵庫の故障買い替え目的のお客様が増えます。共通していえるのは、「新品同様でなくてもいいから、安くて安心できるものが欲しい」という考えの方が多いことです。一方で、状態に非常にこだわる方には、通常店舗の新品をおすすめすることもあります。その点は正直にお伝えするようにしています。ただ、アウトレットやリユース品は価格が抑えられており、しかも長期保証が付く。そこに価値を見いだせる方には、非常に満足度の高い買い物になると思いますよ。
■取材した店舗「ヤマダアウトレット南砂店」
住所:東京都江東区南砂2丁目32-1
アクセス:東京メトロ東西線「南砂町駅」北口から徒歩15分
営業時間:10~20時







