「夫とはずっとまともに会話をしていないというか、家族と過ごすより自分の趣味を優先して平気でひとりで遊びに行くような姿に呆れていて、仲は冷めきっていました。
結婚している友人たちにも同じような状態の人はいて、『こんなもんでしょ』と思っていましたね。
だから、子どもが県外に就職すると決まったときに『これからはひとりで過ごしたい』と離婚を切り出されたときは、びっくりしましたね。
『そんなに私のことが嫌いなの?』と思わず嫌味が出てしまい、『そうじゃない。ただひとりになりたい』と夫は言いましたが、結局、家族を養う役目を終えたから好きにしたいのだろうと感じました。
夫とふたりきりになっても、こうやって勝手に遊びに行く夫を放置して自分はこの家で暮らしていくと思っていた私は、とにかく生活のことだけが不安でした。
『急に言われても困る。考えたいから時間をちょうだい』と言ったら夫は別居を言い出して、生活費はこれまで通りに入れると約束して家を出ていきました。
私は不定期のインストラクターのようなことをしていて収入が不安定で、ひとり暮らしとなると自分名義の貯金もわずかだし、心配です。
住んでいるマンションのローンは終わっているので、このままここで生活できないかと、市内に住む両親を呼び寄せることも考えています。
夫はアパートを借りてひとり暮らしを始めましたが、それ以降離婚について尋ねてくることはなく、生活費だけ毎月振り込んでくれます。
子どもに別居していることを話したらやっぱり驚かれたけど、離婚については抵抗は見せず、自分の生活を優先しているようです。
とりあえずの決定で別居を続けていますが、私から夫に連絡するのも何だか気が引けて、動けない状態です。
離婚そのものより、ひとりになった今の生活を維持することに気が取られていて、いつまでこれが続くのかと、たまに落ち込みます」(50代/インストラクター)
離婚を切り出されたけれど、すぐの決心がつかずにとりあえず別居する選択も熟年離婚では起こります。
今すぐ何としても別れたい、と強い意思でなければ、別居で物理的な距離を取ることもあるのですね。
身の振り方を決める猶予があるのはいいことですが、一方で改めて離婚について向き合うのが難しくなる、という人もいます。
別居するのであれば期限を決めるのも、お互いのためかもしれません。
























