これが「AIグラス」? ──度付きレンズ対応で最新技術も使えるメガネ「VIVE Eagle」

HTC NIPPONは4月24日、AIグラス「VIVE Eagle」の販売を開始した。販売チャネルは、HTCオンライン、KDDI・沖縄セルラー直営店、au Styleの一部、そしてヤマダデンキのauコーナー。実店舗でも製品を取りそろえるほか、レンズ交換だけなら、全国に販売網を設けるメガネ専門店、眼鏡市場やサンクス・オプティカル・グループでも対応でき、日常使いを意識した展開が特徴だ。発売前にメディア向け発表会が行われた。

最新技術を「当たり前のように身に付けられる製品」に落とし込んだ

HTCと言えば、VRゴーグル「VIVE Pro」などを手掛けていることで知られている。HTC シニア・バイスプレジデントのチャールズ・ホアン氏は「HTCは創業以来、テクノロジーを日常生活の中に自然に溶け込ませることで、人々の体験をより豊かにすることを目指してきました」とこれまでを振り返る。

今回リリースされた新製品も「単なるアイウェアではない」という。HTC NIPPON事業責任者の山下 賢治氏は「単に最新のテクノロジーを製品化する、面白い製品というだけでは持続性を保つのは難しい。日常生活の中の多くの時間で必要とされる。VIVE Eagleはそうした存在を目指して世に送り出された製品です」と語る。

ZEISS製レンズを採用 シンプルなデザインで服装を選ばない

実際に製品を手に取ると、中が透けて見える半透明のフレームが印象的だ。また、どんなファッションにも取り入れやすい、シンプルなデザインとなっている。この日常にも溶け込みやすいビジュアルの中に、指向性スピーカーや、ノイズキャンセリングマイク、カメラ機能、そしてAI機能が詰まっている。フレームの重さも43gと決して苦にならない値だ。

カラーはBerry、Coffee、Grey、Blackの4色展開で、Blackの調光レンズも用意する。

レンズはZEISS製を採用し、視認性や安全性を重視。サングラスレンズやクリアレンズだけでなく、度付きのレンズを選択できるので、本当に普通のメガネのように使えてしまうわけだ。

価格は、VIVE Eagle サングラスレンズは8万2500円、VIVE Eagle クリアレンズは8万2500円、VIVE Eagle 調光レンズ は9万8000円となっている。

かけたままAIと自然な対話を可能に メモも呼び出せる

注目はAI機能。Follow-up Modeは、AIを音声で呼び出すことなく質問を続けられるモードで、自然な対話を可能とする。また、VIVE Connectアプリで使用可能なインテリジェントメモリーは、保存したメモを、自然な音声クエリで呼び出せるという機能。「車をどこに停めたっけ?」と問いかければ、必要な情報を呼び出せるというわけだ。

さらに、音声メモやAI要約にも対応できる。AI要約は12の言語に対応し、文字起こしも行う。

このほか、カメラ機能も駆使し、海外旅行で視界に映ったメニュー表を翻訳したり、目に映った犬種を特定したりと、具体的な活用シーンが示されていた。

プライバシーに配慮したカメラ 臨場感を実現するスピーカー 急速充電にも対応

カメラはというと、1200万画素の超広角カメラを内蔵し、音声操作でハンズフリー撮影が可能だ。先述の通り、画像翻訳にも対応し、搭載されるVIVE AIは70以上の言語をサポート。Google GeminiやOpenAI GPTといったメジャーなAIモデルも利用できる。

なお、カメラの撮影中はLEDインジケーターが点灯。このLEDを隠したり、メガネを外すと撮影を停止し、プライバシーに配慮した設計となっている。

スピーカーは、オープンイヤー型となっており、大型アコースティックドライバーとバーチャル低音増強技術により、周囲の状況を把握しながら、豊かで臨場感のあるステレオサウンドが楽しめる。

バッテリー容量は235mAh。最大36時間の待ち受け時間と最大4.5時間の連続音楽再生時間となっている。マグネット式の急速充電システムを採用し、10分の充電で50%まで充電できる計算だ。

「体験を重視し、共感者を増やしていく」

今後の展開として、山下氏は「価値に共感してもらうために実際に使ってもらえる体験を重視した戦略を進める」と語る。事業拡大のため、製品体験の場を積極的に確保し、理解、体験、安心を積みあげていきたいという。VIVE Eagle自体についても、さまざまなサービスを追加し、製品を通した体験価値も広げていく考えだ。