何が違う? 関東初出店のゲオ新業態「ゲオデジタルベース」は家族でも楽しめる 内覧会でわかった注目コーナーの数々

ゲオホールディングスは4月25日、首都圏初出店となる新業態「ゲオデジタルベース川口元郷店」(埼玉県川口市)をオープンした。事前に行われた内覧会では、ファミリー層なども意識した売り場づくりが目立った。そもそもビデオレンタルがないのだ。ゲオらしからぬゲオ「ゲオデジタルベース」の特徴とは何なのか(BCN+R 寺澤 克)。

さまざまな需要に応えるエンタメ施設 ゲーム機のレンタルにも対応

店内を見渡してみると、通路が広く天井も高い。そして、さわやかなブルーの配色も相まって開放感あるつくりだ。

ゲオ営業企画部 ゼネラルマネージャーの富田浩計氏によると、デジタルベースとは「エンターテインメント基地としての『ベース』」なのだそうだ。

新業態では、映像レンタルを取り扱わず、従来の「買う」「売る」「借りる」に加えて、「修理」「相談」「体験」を取り入れた複合的サービスを取り入れる。従来の40代以上だけでなく、スマホネイティブの10~20代層もターゲットとする構えだ。

「借りる」という点では、スマホやタブレット、ゲーム機、イヤホンなども借りられる。スマホは1週間から、PlayStation 5は7泊8日からと、短期間での貸し出しにも対応。中には、ゲーム機のコントローラーや、最近流行の格闘ゲームに特化したいわゆる「アケコン」も借りられるというから、「買う前に試したい」ユーザーの要望に幅広く応えられるだろう。

このほか、サービスとしては、設定や格安SIMに関する相談やフィルム貼り付けといったデジタルでの困りごとにも対応してくれる。デジタル機器の無料回収では、Ankerとの連携も。不要なモバイルバッテリーを回収してくれるとのこと。

「セカスト」のノウハウ生かした売り場づくり しっかり商品を見て買える

「売り場づくりには、同グループの『2nd STREET』の影響もある」と語るのは、ゲオ営業企画課 マネージャーの松岡良房氏。中古販売店はなんとなく、所せましと売り物が並べられているイメージがある。その雑然さが好きと答える人も少なくないが、ファミリー層などにしてみれば、ネガティブなイメージを抱く人も多いだろう。

ブルーの配色は「デジタル家電」をイメージし、クリーンな印象に。通路幅は1200mmと通常よりも余裕のある配置で、しっかりと商品と向き合える環境を演出した。

これなら、しゃがみこんで掘り出し物を探していても、通路の邪魔になることはなさそうだ。リサイクルショップ巡りをするヘビーユーザーにとっても、うれしい売り場設計だろう。

中古品コーナーも注目 最近人気のレトロゲームも品数そろえてラインアップ

そんな掘り出し物が安価に見つかるコーナーも用意している。

「ダッシュダッシュ!」は、1号店の名古屋焼山店でも人気を博したというコーナー。すべて1000円以下の均一プライスが特徴となっており、中には値段以上の中古品が眠っているかもしれない。

また、レトロゲームコーナーも充実している。ショーケースには往年の名機や希少なゲームソフトがずらりと並ぶ。

トレンドもわかるデジタルベース UFOキャッチャーなど家族で遊べるコーナーも

ファミリー層を意識したエンタメ要素も注目だ。

まず店内入ってすぐ目に入ってくるのは、ビジュアルプレゼンテーションコーナーだ。今回は「カバンに入れるべきガジェット10」と題してデバイスやガジェットを展示している。ゲオストア店舗運営部 デジタルベースゾーン エリアマネージャーの上野豪巳氏によると、このコーナーは「季節や行事、生活シーンに合わせたテーマの商品を提案する場所」として機能するという。入店すれば、ある程度のデジタルトレンドなどをつかめるわけだ。

このほか、最新ゲームの試遊コーナーやUFOキャッチャー、自作のスマホケースがつくれるコーナーなど、家族で遊べそうな仕掛けをいくつか用意している。

気軽に立ち寄れる「街のデジタルショップ」に 郊外中心に出店拡大へ

ゲオの新業態「ゲオデジタルベース」。今後は郊外エリアを中心に出店を拡大し、2036年度までに500~600店舗体制とするのが目標だ。

また、単なる商品販売にとどまらず、ゲームの体験会など「ゲームの楽しさを体感できる場づくり」も実施していく。脱マニュアルのクルー(店員)の育成にも努め、気軽に立ち寄れる「街のデジタルショップ」としての地位を確立したい考えだ。