フレッド・アステア、ボブ・フォッシー、そしてマイケル・ジャクソンへと続く、上質なエンタテインメントの繋がりを巡るショー『THE SHOW INFECTED “CONNECTION”』が3月19日(木)から東京・天王洲 銀河劇場にて上演される。構成・演出・振付を行う大澄賢也のもとには、個性豊かな実力派が揃った。ミュージカル界でも大活躍中の中川晃教、昨年宝塚歌劇団を退団した元男役スターの蓮水ゆうや、更にスペシャルゲストとして河村隆一が歌声を披露する。加えて、シルク・ドゥ・ソレイユに日本人男性として初めて出演を果たした辻本知彦など、ワールドクラスのダンサーも集結。2月某日、期待のステージの稽古場を取材した。
THE SHOW INFECTED “CONNECTION” チケット情報
本ショーは“繋がり”をキーワードに、趣を変えた2部構成で贈る。第1部では「白鳥の湖」をアレンジした4曲に大澄が歌詞を付け、「人と人との繋がり」をストーリー仕立てで表現する。続く第2部は、大澄が偉大なアーティストへのオマージュを込めて、新たなアレンジや振付に挑戦。マイケル・ジャクソンと彼が影響を受けたアーティストたちの楽曲とダンスの繋がりを見せていくハイレベルな試みだ。
公開稽古では、早速そのチャレンジを垣間見た。アステアが映画で歌い踊った楽曲「Puttin’ on the Ritz」では、ダンサー全員がオールドスタイルからシアター、ジャズ、ストリートまで様々なスタイルを融合させたダンスを披露。アステアのスタイルをカバーする以上に、パフォーマー全員の高い表現力が求められる内容だ。休憩時間は和やかに過ごしていた出演者たちも、練習に入ると空気は一変、良い緊張感に包まれた。ダンス経験抱負な大澄が、自身で踊り、丁寧に修正部分を示すと、ダンサーたちは細かな部分をチェックしながら、動きを取り入れていく。言葉でではなく、実際に体を動かしてコミュニケーションを取るのが何ともダンサーらしい。一方、歌い手にとっても、この新しいチャレンジは緊張するようだ。自ら取材陣に話しかけたりとリラックスした様子だった中川も、歌とダンスの両方に挑戦するナンバー「Smooth Criminal」の直前、「これはマイケルしか歌えない難しい曲。それでも自分なりに解読して歌いたい」と、少し硬い表情で語った。自身のライブで難易度の高い楽曲を歌いこなす彼も、より高度な表現を目指し、このステージに臨んでいるのがわかる。
2幕ではさらに、マイケルの「I'll Be There」を中川と河村がバラードで、「Beat it」を蓮水がJazzアレンジで届けるなど多くの挑戦的なステージが展開される。細部にまでこだわるハイレベルなパフォーマンスを堪能しよう。
公演は3月19日(木)から22日(日)まで。チケットは発売中。