悪役を違った角度から描いた実写『マレフィセント』
2014年に大ヒットを記録した映画『マレフィセント』は、このような悪役像を、違った角度から描いた作品。
マレフィセントが「なぜオーロラ姫に呪いをかけたのか?」が明らかにされるこの作品では、野心によって変わってしまった王子に裏切られたことから、王となった彼の娘であるオーロラ姫に呪いをかけてしまうマレフィセントの姿が描かれます。
しかし、マレフィセントは、ふとしたきっかけからオーロラ姫の面倒を見るようになり、彼女に対しての愛情をもつことになります。
ふたりをつなぐ“愛”と“絆”が女性の感動と共感を呼び、映画は大ヒットを記録しました。
『イントゥ・ザ・ウッズ』の魔女はどんな存在?
では、『イントゥ・ザ・ウッズ』の魔女は、いったいどのようなキャラクターなのでしょうか。
魔女は、物語のキーマンとなるパン屋夫婦に対して “子供ができない呪い” をかけ、その呪いを解きたいという夫婦の願いを利用し、自身にかけられた老いの呪いを解くために、パン屋に4つのアイテムを集めさせます。
絶対の力をもつ存在として描かれていることについては、これまでの魔女と変わらない姿といえます。
しかし、彼女の行動の全ては、愛娘であるラプンツェルに愛されるためのものなのです。
魔女は、自身が若く美しければ娘が自分を愛し、ずっと一緒にいられると考えており、そのために行動しています。
本作に登場する魔女は、ただの悪や圧倒的な存在ではありません。