銀座 蔦屋書店(東京都中央区 GINZA SIX 6F)では、KINJOによる個展「No Side by Side」を2026年8月1日(土)~8月19日(水)の期間、アートスペースFOAM CONTEMPORARYにて開催します。

概要                                            

KINJOは、私たちが日々目にする商品のパッケージや都市空間に散在する身近なイメージを採集し、絵画や立体作品へと移し替えることで、それらが時間の経過とともにどのように変化し続けるのかを探求してきました。日常の風景から切り取られたそれらは、本来の文脈から離れ、また「描いては消す」という反復作業を経ることで、新たな関係性の中へと置き直されていきます。
本展「No Side by Side」では、都市に残された痕跡やストリートのイメージを再解釈し、インスタレーションを交えて新作を中心に展示します。作品の中では、人名や商品名、誰かの視線、街角の痕跡など、本来はバラバラの背景を持つイメージがひとつの空間に並べられます。隣り合っているはずの関係性が静かにずれていくような空間の中で、それぞれのイメージは固有の存在感を保ち続けます。そして鑑賞者が作品と向き合い、自分自身の記憶や経験と交差するとき、はじめてイメージは固定された意味を超えて、その都度新しい関係性を結んでいきます。
KINJOが表現する、都市の空気感と記憶の重なりを会場でご体感ください。

アーティストステートメント                                       

東京で生活していると、パーキングブロックを毎日のように目にする。
子どもの頃、家の庭にモルタルを流した場所があった。固まる前に家族で名前や手形を残したことを覚えている。今ではその場所もなくなってしまったけれど、コンクリートを見るたびに、その時のことを思い出す。車を止めるためだけのものなのに、誰かが腰掛けていたり、スラッピー跡やガムが付いていたり、欠けていたりする。本来は一定の距離を保つための道具だけれど、僕には、人が去ったあとに残る存在のようにも見えている。そこには誰かがいた痕跡が残っている。

その痕跡を見ていると、そこにいた人のことを考えるというより、自分の中にある別の記憶が浮かんでくる。古いものも新しいものも、街で拾ったイメージも、自分の記憶も、整理されることなく頭の中に残っている。制作をしていても、それらを分類するというより、重ね合わせることの方が多い。
描いては消し、覆い、また描く。
そうすると、最初に描いたものは見えなくなるけれど、完全になくなるわけではない。
イメージは、思っているよりも遠くへは消えていかない。ただ少し距離を変えながら、別の記憶や別のイメージと重なり続けているのだと思う。

日々目にする風景には、誰かの行為や時間の痕跡が無数に残されている。本来は何かを分けるためにある境界も、時間を重ねることで別の記憶や出来事と結びついていく。終わりと始まりもまた、はっきりと分かれているのではなく、静かに隣り合っているように思う。イメージは距離を変えながら、その輪郭を静かに変え続けている。

KINJO  

販売について                                   

会場展示作品は8月1日(土)11:00より店頭にて販売開始します。
アートのECプラットフォーム「OIL」での販売については、以下よりご確認ください。
https://oil.bijutsutecho.com/

アーティストプロフィール                           




東京生まれ。沖縄にルーツを持ち、日本と関わりの深いアメリカ文化を題材にした絵画や立体、パフォーマンスを発表している。「暗闇に光る目」「シリアルパッケージ」「蛇」などの記号を、“描いでは消す"をくり返す作業のなかでアウトラインが薄ぼけ曖昧となり、作家自身のポートレイトのように愛嬌のある姿で「個人的な存在」に変容する。それはKINJOにとっての自画像のようなものであり、自身のルーツを掘り下げていく行為でもある。

主な展示
2026年 「Armadillo」POST(韓国)
2026年 「ELSEWHERE」MOOSEY ART(イギリス)
2025年 「場-Junction-」parcel(東京)
2025年 「COVER UP」dopeness artlab(台湾)
2025年 「NOWSTALGIA」RARO(イタリア)
2025年 「Shaky specimen」wall okinawa(沖縄)
2025年 「It is there, but it is not there.1在るけどない、ないけど在る」ISLAND JAPAN(東京)
2025年 「Things in the corner」E2 gallery(東京)
2025年 「VOID」光灯 gallery(東京)
2024年 「KOVER」dopeness artlab(台湾)
2024年 「-Come From Somewhere」PARCEL(東京)
2024年 「放浪の配慮」BEAMS T(東京)
2023年 「Not See It Even」MOOSEY(ロンドン)
2023年 「TRANSPARENT GARDENER」YIRI Arts(台湾)
2023年 「PLACE」Tokyo international gallery(東京)

展覧会詳細                                     

「No Side by Side」
会期|2026年8月1日(土)~8月19日(水)
時間|11:00~19:00 ※最終日のみ18時閉場
レセプション|8月1日(土) 18:30~20:00 ※どなたでもご参加いただけます。
会場|FOAM CONTEMPORARY
主催|銀座 蔦屋書店
入場|無料
定休日|月曜日
お問い合わせ|info.ginza@ccc.co.jp

FOAM CONTEMPORARY
柔軟な企画内容をイメージする〈液体(LIQUID)〉と、従来のホワイトキューブとしての設備を完備した空間〈個体(SOLID)〉を掛け合わせ、中間的な様態“FOAM”という名のもと、日本のアートシーンを多角的に映し出す表現空間。

ロゴの最初の“O”は、泡をイメージさせるようにあえて形を崩しています。それは、日々変化していく現代のアートシーンそのものを表現しながら、アーティストの自由で柔軟な無限に存在する表現のイメージを表しています。
時代のアクチュアリティーに寄り添いながら、ライフサイクルを超えたところにあるアートの価値や醍醐味を探求、醸成する表現空間として、キャリアや年齢を問わず注目すべき様々なアーティストを紹介していきます。
Instagram|https://www.instagram.com/foamcontemporary/

銀座 蔦屋書店
本を介してアートと日本文化と暮らしをつなぎ、「アートのある暮らし」を提案します。
住所|〒104-0061 東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 6F
営業時間|店舗ホームページをご確認ください。
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CCCアートラボ
CCCアートラボは、企画会社カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の中で「アートがある生活」の提案をする企画集団です。わたしたちは「アートがある生活」の提案を通じて、アートを身近にし、誰かの人生をより幸せにすること、より良い社会をつくることに貢献したいと考えています。これまで行ってきた、店舗企画やアートメディア、商品開発やイベントプロデュースなど、長年の実業経験を通して培った知見をもとに、わたしたちだからできるアプローチで企画提案をします。
https://www.ccc-artlab.jp/
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