7月21日~8月28日の毎週火曜・金曜、全12日間。小学生~18歳が対象で、予約も所得要件もなし。昼食とおやつを無料で提供します。国の事務連絡を受け、自主財源で実施します。

特定非営利活動法人わかちあい練馬(東京都練馬区、代表:幸田良佑)は、2026年7月21日(火)から8月28日(金)までの毎週火曜日・金曜日、地域福祉活動拠点「コモンズ氷川台」において、夏休み中のこどもが涼しく過ごし、昼食とおやつを食べられる居場所 夏休み酷暑対策緊急事業「とんぼちゃんち」を実施します。対象は小学生から18歳(高校生年代)まで。予約は不要、費用は無料で、所得による利用制限も設けません。全12日間、12時から18時30分まで開所します。
夏休みは、学校が支えていた分がまるごと抜け落ちる
夏季休業期間は、こどもにとって最も支援が届きにくい時期のひとつです。学校給食がなくなり、日中の居場所がなくなり、家庭の光熱費は上がります。2026年(令和8年)5月15日、こども家庭庁、文部科学省、農林水産省、消費者庁、環境省、厚生労働省など9府省庁は連名で、全国の自治体に対し事務連絡「夏季休業期間中の酷暑対策及び食支援に係る各施策の活用について(依頼)」を発出しました。同事務連絡は、夏季休業期間中に顕在化しやすい課題として次の3点を挙げています。
- 酷暑下で安心して過ごせる居場所の不足
- 栄養のある食事を十分に確保できないこどもの存在
- 支援が必要であるにもかかわらず、表面化しにくい家庭の孤立
そのうえで、「こどもが安心して涼しく過ごせる居場所の確保」と「食支援」を一体的に実施することを基本的な考え方として示し、フードバンク等の民間団体との連携を深めるよう各自治体に求めています。 当法人は、この事務連絡の趣旨に沿って本事業を企画しました。
「弁当を持ってこられない」こどもに届く場所を
本事業では、所得や家庭の状況による利用制限を設けていません。申請書も、収入の証明も求めません。利用の理由も尋ねません。前述の事務連絡は、「弁当の持参や購入が困難なこどもが見受けられる場合、家庭が何らかの困難に直面している可能性も考えられます」と述べています。しかし、利用にあたって条件を課すことそれ自体が、最も支援を必要とするこどもを遠ざけてしまいます。「利用してよい家庭かどうか」を運営側が判定しない--これが本事業の設計上の中心にある考え方です。
弁当を持参する必要はありません。費用もかかりません。こどもだけで来ることも、保護者と一緒に来ることもできます。
実施概要



8月11日(山の日)および8月14日(お盆期間)も、通常どおり開所します。他の支援機関が休止するこの時期こそ、居場所の必要性が高いと考えるためです。
日曜日とあわせて、週3日以上
会場となる拠点「コモンズ氷川台」では、日曜日にもこどもが昼食とおやつを食べられる居場所が既に開かれています。
この3事業により、夏季休業期間中の氷川台では、7月21日から8月28日までの39日間に計17日、平均して週3日以上、こどもが涼しく過ごせて食事にたどりつける場所が確保されます。これは、こども家庭庁「地域こどもの生活支援強化事業」の長期休暇期間集中実施型・居場所モデルが定める「長期休暇期間中、平均週3日以上実施すること」の水準に相当します。
自主財源による実施
本事業に要する経費は約57万円(569,400円)です。全額を当法人の自主財源および寄付によりまかないます。練馬区においては、夏季休業期間中の酷暑対策と食支援を一体的に実施する民間団体に対し、国庫補助事業を活用して委託または補助を行う枠組みが設けられていません。そのため、本事業に充当する公的財源はありません。
なお、主食となる米については、農林水産省の「政府備蓄米の無償交付」制度を活用します。同制度はこども食堂・こども宅食を運営する団体が直接申請できる仕組みです。
当法人は、本事業の利用実績、把握された困難、必要経費の実額などを記録し、2026年9月中を目途に報告書としてとりまとめ、公表する予定です。あわせて、次年度以降の取組について、練馬区との協議の機会を求めていきます。
ご支援のお願い
本事業は、皆さまからのご寄付と現物のご提供に支えられています。
- 寄付:https://www.wakaneri.org/donation/
- 食材・物品:お米、調味料、野菜、常温保存できる食品、麦茶、保冷剤など
- ボランティア:調理、こどもと過ごす時間、片付け。1日だけの参加も歓迎します。https://www.wakaneri.org/volunteers/

特定非営利活動法人わかちあい練馬について2021年発足。「危機に立ち会う支援」をミッションに掲げ、東京都練馬区を中心に、生活困窮や住まいの喪失などの生活の危機に直面する人々の生活再建を支援するNPO法人。区内2か所6室のシェルターを運営する他、2024年には地域福祉活動拠点「ふらっとほーむ石神井」を開設し、相談活動に加え、地域だれでも食堂やフードバンクの取り組みを展開。2026年に「コモンズ氷川台」を開設し、こども・若者の居場所づくりやシェアハウス、コミュニティスペースの運営に取り組んでいる。
代表理事コメント
「夏休みに、家が暑くて、昼ごはんがなくて、ひとりで過ごしているこどもがいます。それは特別なことではありません。私たちは、そういうこどもが来たときに『なんで来たの』とは聞きません。『来たんだ、よかった』と言える場所を、この夏、氷川台に開けます。この夏、すべてのお子さんが安心できる場所で過ごし、9月からの新学期を無事に迎えられることを願っています。」特定非営利活動法人わかちあい練馬
代表理事 幸田良佑
プロフィール
2003年生まれ。名古屋市出身。自由学園卒業後、ネット報道メディア、児童福祉事業勤務を経て、2022年、ホームレス状態にある人々を支援するNPO法人に入職。相談員として直接支援に関わる一方で、地域連携、提言、アドボカシーに取り組む。2023年に特定非営利活動法人わかちあい練馬を設立。理事、事務局長を経て現職。
お問い合わせ
特定非営利活動法人わかちあい練馬電話:050-1750-5609
メール:info@wakaneri.org
※取材のお申し込みを歓迎します。開所日(火曜・金曜)の現場取材についてもご相談ください。こどもの撮影については、本人および保護者の同意が得られた場合に限らせていただきます。
参考
- こども家庭庁ほか事務連絡「夏季休業期間中の酷暑対策及び食支援に係る各施策の活用について(依頼)」(令和8年5月15日)
- 「夏休みこども緊急セーフティネット構築プラン活用に向けた緊急要請」(令和8年4月27日/子どもの貧困対策推進議員連盟、公益財団法人あすのば、認定NPO法人キッズドア、認定NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ、認定NPO法人ひとり親家庭サポート団体全国協議会)
特定非営利活動法人わかちあい練馬2021年4月設立。「危機に立ち会う支援」をミッションに、練馬区で生活困窮・居所喪失状態にある方への相談援助、夜回り・アウトリーチ、シェルター・シェアハウスの運営、フードバンク、地域だれでも食堂、こどもの居場所づくりに取り組んでいます。
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