思春期の子どもに寄り添う40の問いかけ

公立校の教師として通常学級と特別支援教室の両方に携わり、今までに1000人以上のコーチング実績をもつ中澤幸彦氏が、8月3日に、新刊「思春期の子どもに寄り添う40の問いかけ」をせせらぎ出版から発売する。

「導くよりも、子どものペースを尊重し、待つこと」が重要

著者の中澤氏も2児の親であり、自身の子どもの特性に気づいたことをきっかけに、特別支援教育の道へ進んだ。現場では多くの保護者と出会い、「こんなにも子育てに悩み、孤独を抱えている人がいるのか」と衝撃を受けたという。

また、学校は保護者に協力を依頼することがあるのに、保護者から学校に協力を依頼されたことがないという点にも気付き、「対等な関係になっていないのではないか」という課題意識をもった。その経験から、「学校でも子育てを。」を軸に、学校の枠を超えて子育て支援を届けたいという思いが芽生え、それが同書を執筆するきっかけになったとのこと。

この本で一貫して書かれているのは、「子どもを変えようとするのではなく、まず親が信じて待つために問いなおすこと」の重要性。「信じて待つ」とは、心配になるような子どもの言動や、周りに比べて遅れているように見えることへの焦りを、子どもにぶつけずに引き受け、答えを急がないこと。そして、子どもが自分自身と向き合い、本人のタイミングで答えを見つけられるように、そっと寄り添いながら静かに待つことを指す。

また、「問いなおすこと」とは、正しさや不安をもとに子どもを管理しようとしていなかったか、子どもの気持ちを本当に理解できているかを、自分の内面を見つめて考えること。これこそが、子どもだけでなく親をも成長させるという。

そのための具体的な「親としての自分への問いかけ」「子どもと一緒に考えたい問い」や、それをもとにして生まれる「子どもへの問いかけ」の言葉が、各項目に多数掲載されている。

イラストは、SNSフォロワー10万人以上の人気イラストレーターの愛田あいさんが担当。読みやすく、親しみやすい一冊となっている。

価格は1760円。