
認定特定非営利活動法人カタリバ(本部:東京都中野区、代表理事:今村久美、以下カタリバ)は、2026年7月28日に発生した「令和8年熊本地震」を受け、7月31日より熊本県八代市、益城町で災害時の子どものための居場所を開設します。
■余震が続くなかで長引く子育て家庭の避難生活
2026年7月28日、熊本県熊本地方を震源とする「令和8年熊本地震」が発生しました。家屋の倒壊や停電、断水が続き、現在も9,105名が避難されていることが報告されています。(*1)またライフラインも約4.500戸で停電、約8万戸で断水が続いており、猛暑の中で多くの方が不安な日々を過ごしています。カタリバでは7月29日より、子ども・子育て家庭の状況や支援ニーズを把握するため、熊本地震(2016年)、熊本豪雨災害(2025年)での支援活動のつながりを活かし、熊本県内で現地調査を実施しました。
多くの学校は現在避難所となっており、夏休み中の子ども達は県内外にいるため、様子を確認することが難しい状況であること。断水や停電等が発生しているエリアに住居がある家庭と、被害が比較的少ない家庭では、生活の困難さや抱えているストレスが異なること等が分かってきました。
また地域によっては学童が開所していますが、活動が制限されていることから、十分な運営が難しいのではないかという声が寄せられています。
余震への警戒、停電・断水や猛暑が続く避難生活のなかで、子どもがいつもの遊びや友だちとのつながりを取り戻せず、心身への負担が積み重なっていくケースがあります。また、猛暑が予想される時期のため、屋外での作業や避難所生活における熱中症のリスクにも注意が必要です。
*1 熊本県 令和8年熊本地震に係る災害対策本部会議 「第7回災害対策本部会議 本部会議資料(令和8年7月31日(金曜日)9時30分)」
https://www.pref.kumamoto.jp/uploaded/attachment/315685.pdf
■7月31日より、八代市・益城町の2ヶ所で災害時の子どもの居場所「みんなのこども部屋」を開設

こうした状況を受け、カタリバの災害時子ども支援「sonaeru(ソナエル)」は、現地調査を経て、熊本県八代市、益城町に子どもの居場所を開設します。
今回、益城町の居場所運営を共にする一般社団法人Tableは、2016年の熊本地震の際に現地で支援活動を行っていたカタリバの元職員が、その後現地に根を下ろして立ち上げた団体です。2025年の令和7年九州大雨災害でも共に活動した経緯があり、今回の熊本地震でも連携して居場所を運営します。
この災害時の「子どもの居場所」は避難所や公共施設などを活用し、単なる遊び場ではなく、子どもが普段の生活リズムや遊び、学びを取り戻すことで、心理的なストレスを緩和し、災害後の心の回復となるための支援として実施しています。
■災害時の子どもの居場所の役割
1.安心できる空間の提供
子どもも避難生活のなかで、少なからずストレスを感じています。そのため普段の遊びや学習の時間を取り戻すことで、心の負担を軽減することができます。
2.子ども同士の交流の場
避難生活では学校も休校になることも多く、友達と離れ離れになることも少なくありません、子ども達が集まり、遊びや対話を通じて新たに出会い、交流できる環境を整えます。
3.保護者の負担軽減
子どもが安心して過ごせる場所があることで、保護者が自分の時間を確保したり、仕事の時間を確保できるようになります。「少しでも休む時間がほしい」という声に応えることも、災害時の支援のひとつと考えています。
■みんなのこども部屋@ミナテラス(益城町交流情報センター)
・実施期間:2026年7月31日(金)~8月7日(金)
・実施時間:9:30~16:00
・場所:ミナテラス(益城町交流情報センター)IT学習室
・対象:4歳~18歳 ※3歳以下のお子様は保護者と一緒にご利用ください
・運営:一般社団法人Table、認定NPO法人カタリバ
■みんなのこども部屋@植柳下二自治公民館
・実施期間:2026年8月1日(土)~8月9日(日)
・実施時間:9:00~16:00 ※日時は状況により変更となる場合がございます
・場所:植柳下二自治公民館
・対象:4歳~18歳 ※3歳以下のお子様は保護者と一緒にご利用ください
・運営:認定NPO法人カタリバ
■子どもの居場所の取材について
事前申し込みのない取材はお控えください。被災された子どもやご家族が安心して過ごせる環境を守るため、取材は必ず事前に下記フォームよりお申し込みいただいたうえで、調整させていただいております。
状況によっては、ご要望に沿えない場合もございますので、あらかじめご了承ください。
なお、休日はカタリバの代表電話でのお問い合わせをお受けできません。お問い合わせはフォームよりお願いいたします。
●取材依頼:https://www.katariba.or.jp/report/
■LINE相談窓口で、保護者の「今、困っている」気持ちをサポート
現地で子ども支援を行うと同時に、オンラインでの保護者向け「LINE相談窓口」を開設しました。このLINE相談窓口では、社会福祉士や臨床心理士等の専門職スタッフが、避難生活中の子育ての悩みや生活再建に向けた課題についてお話を伺い、解決に向けたサポートをしています。2024年1月にオープンした情報サイト「災害時の子どもの生活ガイド」内で、LINEの利用登録をすることで、気軽に相談できます。

「災害時の子どもの生活ガイド」は、カタリバが災害支援の現場で関わってきた当事者の子どもや保護者との対話をもとに、「どのような情報があればよかったか」「何が分からず困ったか」を一緒に考えながら作成したガイドウェブサイトです。

本サイトは小児科専門医・厚生労働省DMAT事務局の岬美穂さん、一般社団法人Smart Supply Vision理事・元中学校教員の佐藤敏郎さん、そして弁護士・防災士の永野海さんの監修を受けて完成しました。
これらの「LINE相談窓口」と「災害時の子どもの生活ガイド」をあわせて活用することで、保護者が抱える不安や疑問に対し、より包括的なサポートを届けていきます。
■ LINE相談「災害時こそだてサポート」はこちらより登録できます。
https://lin.ee/YH7scFt
※相談は24時間いつでも可能です。(お返事は月~土 8:30~21:30)
■災害現場の子どもたちが心と生活を立て直すための情報ガイドウェブサイト
「災害時の子どもの生活ガイド」
https://sonaeru-online.studio.site/
■令和8年熊本地震における支援について
カタリバは2016年の熊本地震の際にも、現地で子ども支援活動を行ってきました。昨年2025年には、熊本県八代市千丁町で発生した大雨被害を受け、始業式が延期となった小学校の児童を対象に子どもの居場所を開設しました。災害時子ども支援「sonaeru」は、発災直後の子ども支援において第三者が1秒でも早く駆けつけることが最も大事だという考えのもと、平時から自治体や企業と連携し、迅速に現地調査・居場所開設につなげる仕組みづくりに取り組んでいます。
今回の支援活動ではCarstay株式会社と株式会社CarLife Japanの協力により、家庭用エアコンを搭載したキャンピングカーをスタッフの休憩・仮眠拠点として活用します。被害の大きい地域では宿泊施設自体が被災している場合もあり、地域の限られた資源を圧迫せずに活動を継続するための体制です。両社とは2020年の熊本豪雨支援以来、包括連携協定に基づき災害時の活動体制を共に構築してきました。
プレスリリース:https://carstay.jp/ja/news/6a6c28123e824b4cbbea4729/
なお、本取り組みは2025年の災害対策基本法改正により創設された「被災者援護協力団体」制度において、内閣府より登録を受け、活動をしています。平時から官民連携を目指しながら、迅速な災害時の子ども支援に取り組んでいます。
▼災害時子ども支援「sonaeru」
https://www.katariba.or.jp/activity/project/sonaeru/
■「令和8年熊本地震」子ども支援活動のご寄付について
今回の子どもの居場所支援は、日頃よりカタリバを応援してくださっている支援者のみなさまからのご寄付によって実現しています。カタリバの災害時子ども支援「sonaeru」へのご寄付のお申し込みは、こちらからお願いいたします。ご寄付のお申込みはこちら
このたびの地震により被害を受けられた地域の皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
皆様の安全と一日も早い復旧をお祈りしています。
■認定特定非営利活動法人カタリバとは

どんな環境に生まれ育っても、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校への出張授業プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供、2020年以降は経済的事情を抱える家庭にオンライン学習支援を行う、メタバース空間を活用し不登校の子どもたちを支援するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。
<団体概要>
設立 : 2001年11月1日
代表 : 代表理事 今村久美
本部所在地 :東京都中野区中野5丁目15番2号
事業内容 :高校生へのキャリア学習・プロジェクト学習プログラム提供(全国)/被災地の放課後学校の運営(岩手県大槌町・福島県広野町)/災害緊急支援(全国)/地域に密着した教育支援(東京都文京区)/困窮世帯の子どもに対する支援(東京都足立区・全国)/外国ルーツの高校生支援(東京都)/不登校児童・生徒に対する支援(島根県雲南市・全国)/子どもの居場所立ち上げ支援(全国)
URL: https://www.katariba.or.jp
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