フィルムに写された横浜の戦後をたどる


スモッグで霞む市街地(1969年)五十嵐英壽氏撮影

 

お六さんの部屋(1968年頃)常盤とよ子氏撮影 栗林阿裕子氏寄贈

米軍女性兵士と老人(1952年)奥村泰宏氏撮影 栗林阿裕子氏寄贈

 本年は、昭和元年(1926)から起算して満100年を迎える節目の年です。本展では、激動の戦後横浜を独自の視点で活写した3人の写真家、五十嵐英壽氏、常盤とよ子氏、奥村泰宏氏に焦点を当て、昭和戦後から平成改元に至る横浜の歩みをひもときます。
 戦後の横浜は、焼け跡からの復興や高度経済成長による躍進という「光」の一方で、さまざまな都市問題や、占領軍の接収に起因する社会問題といった「影」を内包する特異な都市空間でした。展示にあたっては、五十嵐氏の作品によって戦後横浜の歴史を通史的にたどるとともに、常盤氏・奥村氏の作品を通じて戦後の社会問題にも深く切り込みます。
「写真記者」として都市の変貌や構造的ひずみを鋭く切り取った五十嵐氏。女性写真家の先駆者として夜の街に生きる女性たちに寄り添い、その実態を記録した常盤氏。戦争孤児や「GIベビー」の救済事業を人道的なまなざしで捉えた奥村氏。当館が所蔵する3人の写真は単なるノスタルジーを超え、戦後横浜の歴史的変遷を雄弁に物語る極めて貴重なビジュアル・ドキュメントです。彼らの多角的な写真表現を通じて当時の社会構造を見つめ直し、これからの都市のあり方や横浜の昭和戦後史を改めて考える契機となれば幸いです。
◆展示概要◆
【会  期】 2026年10 月10 日(土)~12月 27 日(日) 
【開館時間】 9時30分~17時(入館は16時30分まで)
【会  場】 横浜都市発展記念館 横浜市中区日本大通12
【主  催】 公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団(横浜開港資料館・横浜都市発展記念館)
【休 館 日】 月曜日(月曜日が祝日の場合は開館、翌平日は休館)
【入 館 料】 一般800円、小・中学生および横浜市内在住65歳以上400円

※関連イベント等、詳細は確定次第改めてお知らせいたします。
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