「妻と離婚して独身になったときは、好きでもない人間と夫婦でいるよりバツイチを選んでよかったとしみじみ思っていました。

元妻は僕と同じフルタイムの正社員だったけど、浪費家で家庭の家計などを考えない人で、だから子どもを作ることも避けていたのに、それを責められたのが今でも嫌な記憶です。

次はまともな女性と恋愛がしたいと思い、生活が落ち着いたらマッチングアプリや友人の紹介などを頼って出会いを探していました。

会社の同僚を通じて知り合った独身の女性がいて、30歳を過ぎても未婚なのは仕事に没頭していたのが理由なのは見ていてもわかって、態度や言葉遣いなどが丁寧で身持ちの固い人かなと、好感を持っていました。

僕のことを『真面目で話しやすい』と言ってくれて、最初は仕事の話だったのが少しずつプライベートな話題に移っていきました。

少しだけ話してくれた過去の恋愛話も想像通りに真剣な交際で、いい雰囲気だなと思っていたのですが……。

思い切って離婚歴があることを打ち明けたらすごく驚かれて、理由も正直に話したけれど

『夫婦って、何があっても最後でまで添い遂げるものじゃないのですか』

と静かに返されて、仮面夫婦が理由で別れた僕は何も言えませんでした。

『確かに家計を顧みないのは奥さんが悪いけど、話し合いでどうにかならなかったのですか』

など質問が始まって嫌な気持ちになってしまい、女性とはそれきりになりました。

『離婚にはいいイメージがありません』ときっぱり言っていたのを覚えていますが、独身の人には離婚に至る理由や事情の重さは理解できないのかも、と思いましたね……。

バツイチというだけで『配偶者を大事にしない人』と考える女性はほかにも見聞きして、こんな女性とは未婚でも合わないかもなと今は思います。

印象の悪さは、こちらではどうにもならないですよね」(男性/30代/営業)

離婚について、「悪いこと」と捉える人は一定数います。それはその人の価値観であり、変えようとするほど溝が深くなるケースも少なくありません。

離婚を選択した事情を知ってもなお歩み寄ることができない人とは、それ以上の関係を望んでも難しいのではないでしょうか。

バツイチだからこそ、結婚や夫婦についての考え方の相違は付き合う前に知っておくほうが賢明といえます。