「Reskilling Camp」、AIハイパフォーマー特性を可視化する「AIパフォーマンス診断」のトライアル提供を開始

パーソル総合研究所は7月31日に、同社の展開するリスキリング支援サービス「Reskilling Camp」において、生成AI時代に高い成果を創出する人材の特性を可視化する、「AIパフォーマンス診断」のトライアル提供を開始した。

全国3300人調査をもとに診断サービスを開発

今回、トライアル提供が開始された「AIパフォーマンス診断」は、パーソル総合研究所のシンクタンク本部が全国の正規雇用者3300人を対象に実施した定量調査「AI環境における人材とマネジメントに関する定量調査」(7月22日公表)によって得られた知見を基盤に設計されている。

「AI環境における人材とマネジメントに関する定量調査」では、AI環境のハイパフォーマーに共通する特性として、

○思考・マインド:「閃く(アニマル・スピリット)」「練る(立体思考)」

○メタ・スキル:「集める・決める・確かめる・壊す・蓄える」

が抽出された。これらを使用してAIとの価値共創ループを回す人材ほど、成果を上げる傾向が明らかになっており、同じAIヘビーユーザーでもメタ・スキルの高い層は低い層と比較して、成果水準の向上幅などで最大3.6倍の差が生じている。

「AIパフォーマンス診断」では、個人のAI活用状況を可視化し、「自身のAI活用が、全国のはたらく人と比べてどの位置にあるか」を把握できる。単なるAIスキルの有無の測定ではなく、AIを使った仕事の成果・行動の特徴・組織への広げ方を、全国規模の調査データと比較して相対的に評価してくれる。

診断の所要時間は約30分で、3ステップの自己評価形式による全60問で構成され、診断結果は以下の4つの指標によって多面的に示される。

(1)AIパフォーマンス指数:成果と活用の総合スコア・全国の上位何%に位置するか

(2)ハイパフォーマー特性適合度:AIを使いこなす人に共通する特性への近さ

(3)AI活用成熟度:活用レベルの深さ

(4)組織展開貢献度:共有・育成・仕組み化で周囲に広げているか=AIアンバサダー度

同診断では、絶対評価ではなく全国調査データとの「相対評価」を行うことで、全国平均、同じ属性(年代/職種/役職/業種/企業規模)、AIハイパフォーマー像という3つの基準と比較した結果がわかる。なお、それぞれの比較項目には調査名・調査時期・対象人数が明示される。

AIを使いこなす人に共通する思考・マインド(閃く・練る)、およびメタ・スキル(集める・決める・確かめる・壊す・蓄える)を、「アニマル・スピリット(直感で踏み出す)×立体思考(構造で深める)」という4象限の考え方で評価し、役職や経験年数だけでは見えにくい、AIで成果を出す素養(思考・マインド、メタ・スキル)を有する人材を特性面から可視化してくれるので、次世代の推進役候補の発掘に役立つ。

さらに、個人の成果・成熟度だけでなく、自組織のAI活用環境・ルール・風土も測定されるため、社内の他組織や全国との比較による、組織としての強み・ボトルネックの把握が可能になる。

あわせてパーソル総合研究所は、AI環境のハイパフォーマー育成を体系立てた学習プログラム「AIハイパフォーマー人材の育成プログラム」を開発した。

同プログラムは、「アニマル・スピリット」と「立体思考」の両方を併せ持ち、試しつつ構造化してAIを活用して新しい成果を生み出す「探求実践型」人材を輩出すべく、アニマル・スピリットと立体思考の両輪を育成の柱とする体系立てた学習プログラム。中核プログラムとなる「AX変革チャレンジプログラム」、および「テーマ別AIスキル向上プログラム」「自律成長プラットフォーム」という、3層で構成されている。

「AX変革チャレンジプログラム」では、「現場課題×AI/デジタル」の実践ループ(テーマ設定→試す→振り返る→修正する→蓄える・共有する)を通じて、アニマル・スピリット(まず動く・人を巻き込む・小さく試す・失敗から立て直す)と、立体思考(論点の構造化・複数視点・深掘り・意味づけ)の両輪を鍛える。

「テーマ別AIスキル向上プログラム」では、AI×Business(AI×営業/AI×PM/AI×事業開発)、AI×Work(AI×組織改革/AI×管理職/AI×オートメーション)、AI×Data(AI×データ分析/AI駆動開発・ハーネス設計)の3領域において、職種・役割に応じたAI実践スキルの強化を図る。また、PMI認定資格「PMI-CPMAI」対策といった、資格試験対策とも接続する。

「自律成長プラットフォーム」は、アセスメント・スキルタグ・学習行動の可視化・ラーニングコミュニティによって、学びの定着と組織展開を支える。

そのほか8月26日12時~13時には、パーソル総合研究所のシンクタンク本部と「Reskilling Camp」による合同ウェビナー「AIを使うほど人が育たない―― 「アンチ・スキリング」が御社でも始まっていませんか? ――利用率54%でも生産性が上がらない理由と、成果3.6倍を分けるAIハイパフォーマーの見抜き方・育て方」が開催される。

同ウェビナーは、「メタ・スキルで見抜く」/「アニマル・スピリットと立体思考を育てる」の2部構成となっており、調査結果の解説や実践ツールの紹介、トークセッションを通じて、AI時代に求められる人材育成のあり方を考察する。参加費は無料だが、参加にあたっては事前申し込みが必要となる。