シラクマ
コーヒー器具・デザイン雑貨・ガジェットなどを中心にレビュー。使い心地の良さと佇まいを大切にしていて、機能とデザインが結びついた、ミニマルで美しいものに惹かれます。京都で文章を書いたり編集したりしながら、スペシャルティコーヒーショップ「ネオキ」を運営しています。

自宅でも、おいしいエスプレッソやラテを飲みたい!

私はコーヒーショップを営んでいるので営業日はお店で飲めますが、休みの日はそうもいきません。

そこで、自宅用にもエスプレッソマシンを導入することに。

これまで家庭用の電動マシンなども使ってきましたが、あらためて「エスプレッソのおいしさ」と「家に置きやすいコンパクトさ」の両方で考えたときに選んだのが、手動式のエスプレッソメーカーでした。

片手に収まるコンパクトなエスプレッソメーカー

ワカコ(WACACO) 「Picopresso」 17,990円(税込)

ワカコ(WACACO)の「Picopresso」は、手動で圧力をかけてエスプレッソを抽出できるポータブルエスプレッソメーカー。

サイズは約71×78×106mm、重さは約350gと、片手で持てるほどコンパクトです。

Picopressoに付属するツールの一部。

電動のエスプレッソマシンと大きく違うのは、とにかく場所を取らないこと。

電動マシンはある程度の設置スペースが必要ですが、Picopressoなら使うときだけ取り出して、使い終わったら棚や引き出しへ収納できます。

フィルターバスケットやタンパー、ファンネル、ブラシなど付属品はいろいろありますが、それらも本体内部にまとめて収納可能。

「たまにラテを飲みたい。でも、そのためにキッチンの一角をずっと占領されるのは困る」という人にも使いやすいと思います。

また、これだけコンパクトだと家の中だけでなく、そのまま外へ持ち出せるのもうれしいところ。

Picopressoには専用の保護ケースも付属しているので、持ち運びも簡単です。

友人宅や旅行先などへ持っていけば、いつもの豆でエスプレッソやラテを楽しめます。

必要なツールがすべて揃っているのがうれしい

付属の52mmフィルターバスケットには最大約18gのコーヒー粉を入れられますが、私は抽出できる量とのバランスを考えて16gで使っています。

挽き目はComandante C40で、5〜7クリックが目安。エスプレッソなので、かなり細かく挽きます。

挽いた粉は、付属のファンネルを取り付けたフィルターバスケットへ。

その後、付属のWDTツール(細い針)を使って粉のダマをほぐします。

おいしいエスプレッソを安定して抽出するためにも、このひと手間は大切。

細挽きにしたコーヒーはダマになりやすいため、なるべく均一にならしてから、最後にタンパーでしっかり押し固めます。

粉をこぼさず入れられるファンネルも含め、必要な道具が最初からひと通り揃っているのもうれしいところです。

家ではオプションの圧力計も使っています

WACACO 「Picopresso Gauge」 8,290円(税込)

Picopressoはそのままでも使えますが、私はオプションの「Picopresso Gauge」も取り付けています。

これは、抽出中にどれくらいの圧力がかかっているのかをメーターで確認できるアイテムです。

手動式のPicopressoは、そのままだと「今どれくらい圧力がかかっているのか」がどうしても感覚頼みになりがち。

圧力計があれば目で確認しながらポンピングできるので、挽き目を調整したり、毎回の抽出を揃えたりするときの目安になります。

ただ、圧力計を付けるとPicopressoならではのコンパクトさは少し損なわれます。

そのため、私は基本的に自宅で使うときだけ装着。外へ持ち出すときは外して、Picopresso単体で使っています。

しっかり予熱して、両手でポンピング

コーヒーをセットしたら、シャワースクリーンを載せて本体をしっかり固定します。

私は抽出時の温度をなるべく下げたくないので、シャワースクリーンもあらかじめお湯に浸けて温めておくようにしています。

あとは本体に100℃のお湯を入れて、ポンプを押していくだけ。

最初は軽いのですが、8〜10回ほど押していくと徐々に圧力がかかり、ポンプが重たくなってきます。

圧力計を付けているときは、メーターを見ながらポンプを押す強さやペースを調整。

私の場合は、16gのコーヒー豆から20〜30秒ほどかけて約30gを抽出するのをひとつの目安にしています。

クレマのある、とろとろなエスプレッソが完成

挽き目を合わせてうまく抽出できると、表面にしっかりクレマ(※)の浮いたエスプレッソが完成。

そのまま飲んでも、濃度感と甘さがあってとってもおいしいんです。

※エスプレッソの表面に浮かぶきめ細やかな泡の層のこと

なかでも、とろとろのエスプレッソを使ったアイスラテは絶品。

グラスに氷と牛乳を入れて、その上から直接エスプレッソを抽出すれば完成です。

コクのあるほろ苦くて甘いエスプレッソと、冷たい牛乳の相性が抜群で、「これが自宅で飲めるなんて最高だな」と作るたびにうれしくなります。

手動だからこそ、こだわりの一杯を追求できます

実際に数カ月使ってみておもしろいと感じているのが、手動式だからこそ、自分で調整できる余白が大きいこと。

例えば、最初は弱い圧力でじっくり蒸らして、途中から徐々に圧力を高めてみるなど、「こうしたらもっとおいしくなるかも?」をその場で試せるのが最高に楽しいんです。

また、意外とよかったのが、抽出中にほどよく温度が下がること。

しっかり予熱して本体に100℃のお湯を入れても、抽出時にはある程度温度が下がります。

この温度の落ち方が深煎りの豆と相性がよく、焦げたような苦味が出ずに、甘さのあるエスプレッソに仕上げやすいと感じています。

もちろん業務用のマシンと比べれば、できることは限られますし、何杯も連続で抽出するには手間がかかります。

それでも、自宅で1〜2杯をじっくり楽しむなら十分すぎるクオリティ。

エスプレッソのおいしさと省スペースのどちらも諦めたくない私にとって、今のところこれが一番ちょうどいいエスプレッソメーカーです。

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