有線イヤホンを手軽に無線化 もはやサブスク音楽プレーヤー? ポータブルアンプ「Hiby W4」がけっこう便利

【私の音を聴け!・03】ソニー「ウォークマン」の出荷終了が話題となった。筆者もかつてはウォークマンを愛用していたが、音楽配信サービスに乗り換えて久しい。スマホ一台で事足りるため、非常にスマートになったわけだが、今回試してみたのは、ポータブルDACアンプ「Hiby W4」。「あえて荷物を増やすのか」と思うかもしれないが、携帯オーディオプレーヤー(DAP)っぽく使えるから、意外と面白い製品なのだ(BCN・寺澤 克)。

アンプだけど… サブスクにドップリでもう戻れない人のためのオーディオプレーヤーに?

音源やCDはたくさん持っている。でも、今からDAPを買って、それらすべてを取り込んでいくのには、もう遅すぎる。そして、拡張スロットとして使えるmicroSDも今では高すぎる。筆者はすでに、サブスクにひとたび足を踏み入れた。もう逃れられないところまで来ているのだ。

Hiby W4が面白いのは、取り込んだ楽曲はもちろん、スマホのサブスクサービス上で聴いているアルバムのアートワークも表示されたり、どことなくDAPっぽい見た目をしているところ。筆者のように、かつてDAPを愛用していて「もう今更買わないかも」「サブスクでしか聞かないしな」と考えている人もすんなり入れる操作性といえる。サブスクサービス向けのオーディオプレーヤーという捉え方もできるのだ。

気軽にワイヤレス化 有線イヤホンの利便性を高められる

ビジュアルも良いからファッション感覚で購入しても満足感は高い。というのも、この製品は、お気に入りの有線イヤホンを手軽にワイヤレス化できるからだ。

無線コーデックもワイヤレスでハイレゾ相当の音質が楽しめるLDACに対応しているので、あえて有線を選ぶ若年層にもピッタリハマりそう。ちなみに、カラー展開も豊富で、好きな色、日々のコーディネートに合わせた選択ができるのも魅力だ。

いつもは無線 しっかり聴きたいときにはUSB接続で 眠っている有線イヤホンも無線に

もちろん、アンプだから音質も強化できる。

いくつかのイヤホンを試してみたが、直接有線でつなぐのとで、大きく聴こえ方が変わることはない。無線でも有線並みの聴こえになるのだけでも十分だが、あえて言うなら、W4を介すことでそのイヤホンの良さがさらに引き出される、といったところだろうか。無線が主流となり、めっきり使わなくなってしまった有線イヤホンを試してみるのも良いだろう。

また、しっかり音楽を聴きたいときには、デバイスとUSB-C接続するUACモードに切り替えると、聴こえ方が変わってくるので、いろいろと試してみたくなる。

3つの端子で幅広いヘッドホン、機器に対応 PC接続でも使い方広がる

インターフェースは、3.5mmのミニジャック、4.4mmのバランス端子のほか、USB-C端子を搭載。幅広い有線イヤホン、ヘッドホンに対応し、USB-C端子ならスマホとの有線接続のほか、PCに接続して使える。

使っているヘッドホン次第だが、アクションRPGのゲームを遊んでいるときや、PCで音楽を聴いて味気ないと思ったときに使うと、全体の音質を底上げできる感覚だ。ちなみに、4.4mmバランス出力は最大475mWの高出力をサポート。250Ωの高インピーダンスのヘッドホンも限界まで音量を上げれば使用することはできた。

なお、音量を限界まで上げたい場合は、開発者向けオプションで最大音量を引き上げられる。聴覚保護を目的に設定された音量制限を解除することになるので、ここは自己責任となる。

正直薄型ではない でも単体で使う分には気にならない

取り回しはどうだろうか。サイズは約H66.15×W65.1×D21.5mm。実際に使ってみると薄型デザインとは言えない。Magsafe対応の専用ケース(別売)があれば、スマホの裏に取り付けられはするが、付けたままポケットにスッポリ入るかというと微妙だ。

だが、単体ならポケットに余裕で入るし、音量の上げ下げ、音楽の再生・停止・スキップがそれだけで完結するので、わざわざスマホにくっつけることにこだわる必要もないだろう。付属のメタルクリップなら、バッグやストラップ、ポケットのフチに装着できるし、筆者の場合は、離して使った方が逆に使いやすかった。少なくとも、音楽再生中の操作をするときに、いちいちスマホを取り出す必要性はなくなる。

また、面白いのが、画面表示を上下逆にできること。ポケットに入れるときは、プラグが上にくるようにするなど、場面に応じて使い分けられるのは、なかなかに便利だと思った。

見た目だけじゃない 使いやすいから初心者でも扱える一台

「DAPは使ってたけどアンプまでは…」という人でもすんなり使えるHiby W4。もちろん、デザインも良く、難しい操作も必要ないので、全くのアンプ初心者にも使ってほしい一台だ。ただし、値段は1万9800円。ポータブルアンプの中ではそこまで安い部類ではないが、予算に余裕がある人は、取り扱い店で実際に触ってみるなど、試してみる価値はある。