E判定(高リスク)の「新たにがん治療を受けたと推定された犬の割合」はA判定(低リスク)の約11.7倍
株式会社HIROTSUバイオサイエンス(本社:東京都千代田区、代表取締役 CEO:広津 崇亮、以下「当社」)は、アニコム損害保険株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:野田 真吾、以下「アニコム損保」)との連携のもと、愛犬向けがんの一次スクリーニング検査「N-NOSE(R)わんちゃん」の利用後におけるがん診療について、アニコム損保が保有する保険金請求データを用いた追跡調査の結果をお知らせします。
「N-NOSE(R)わんちゃん」を利用した犬 1,180 頭を分析した結果、低・中リスク判定群(A~C)の「新規がん治療推定率」(保険金請求データから、結果開示後に新たにがん治療を受けたと推定される犬の割合)が 1.6%であったのに対し、高リスク判定群(D・E)では 6.9%となり、約4倍でした。
また、A~E の5段階の判定別では、判定リスクが高くなるにつれて新規がん治療推定率が上昇する傾向が確認されました。特に、最もリスクが高いE判定(14.0%)は、最もリスクが低いA判定(1.2%)と比較して約11.7倍の高い推定率となっています。
さらに、E判定となった50頭のうち、新規でがん治療と推定された7頭については、今回の調査で設定した「継続治療疑い」に該当する症例は確認されませんでした。
これらの結果は、「N-NOSE(R)わんちゃん」の判定結果と、その後のがん診療との間に関連がある可能性を示唆するものと考えています。

今回の結果は、「N-NOSE(R)わんちゃん」の実際の利用後に蓄積されたアニコム損保の保険金請求データ(実社会データ)を用いた追跡調査に基づくものです。2024年に公表された初期の追跡調査以降、データの蓄積が進み、最大2.5年間の追跡データも参考分析に用いています。
犬は自ら体調の変化を言葉で伝えることができません。当社は、愛犬が元気なうちから健康状態について考え、必要に応じて獣医療機関への相談や追加検査を検討する「きっかけ」をつくることが、一次スクリーニング検査の役割の一つであると考えています。今後も長期追跡データや臨床情報などを用いて検証を重ねてまいります。
■調査結果の詳細
調査対象と解析方法
本調査は、アニコム損保が保有する保険金請求データと「N-NOSE(R)わんちゃん」の利用・判定データを紐付け、結果開示後の腫瘍関連請求を追跡・分析したものです。分析対象は1,180頭で、低・中リスク判定群(A~C)が1,006頭、高リスク判定群(D・E)が174頭でした。
結果開示後6か月以上の保険金請求データを確認できた症例を主な解析対象としました。また、最大2.5年間の追跡データを用いた長期的な傾向についても参考分析を行いました。
E判定と長期追跡の補足
E判定となった50頭のうち7頭が、新規でがん治療を開始したと推定される症例に該当しました。この7頭については、本調査で設定した「継続治療疑い」に該当する症例は確認されませんでした。ただし、受検時点での腫瘍の有無や発生時点を直接確認したものではありません。
最大2.5年間の追跡データを用いた参考分析でも、高リスク判定群では、追跡期間を通じて低・中リスク判定群より新規でがん治療と推定された割合が高い傾向が確認されました。
指標の算定基準
結果開示後に腫瘍関連の保険金請求が確認された95頭のうち、一定の基準に基づき「新規でがん治療を開始したと推定される症例」に該当したのは28頭でした。
「新規でがん治療を開始したと推定される症例」は、がん(悪性腫瘍)が疑われる診断名に加え、手術もしくは入院の実績がある、または通院日数が5日以上ある犬を対象としています。「継続治療疑い」
は、結果開示前から同一どうぶつ・同一診断名系統の腫瘍請求があり、結果開示後6か月以内にも腫瘍請求が確認された症例と定義しています
※本調査における「新規がん治療推定率」は、保険金請求データに基づき一定の基準から算出した指標であり、獣医師による確定診断そのものを意味するものではありません。本調査結果のみから、N-NOSE(R)によってがんが発見されたことや、N-NOSE(R)の受検が直接的に治療開始につながったことを示すものではありません。
※「約4倍」は両群における新規がん治療推定率の比率を示すものであり、がんの発症リスクそのもの
が4倍になることを意味するものではありません。また、A・B判定であったとしてもがんがないことを保証するものではなく、D・E 判定であったとしてもがんがあることを保証するものではありません。判定結果にかかわらず、愛犬の体調や状況に応じて、引き続き獣医療機関をご受診ください。
※対象の内訳、指標の算定基準、E判定の症例および追跡期間別の分析は、後述の「調査結果の詳細」に掲載しています。
※「約11.7倍」は表示値14.0%÷1.2%の比で、検査性能の倍率ではありません。
※参考:2024 年2月 29 日ニュースリリース(株式会社 HIROTSU バイオサイエンス)「N-NOSE わんちゃん」利用後のがん発見率速報値を公表:https://hbio.jp/news/2024/02/29/20240229/)
「N-NOSE(R)わんちゃん」について
「N-NOSE(R)わんちゃん」は、線虫が健康な犬の尿には反応せず、がんに罹患した犬の尿に反応する性質を利用した、愛犬向けのがんの一次スクリーニング検査です。
愛犬の尿を用いて、全身のがんリスクを A~E の5段階で評価します。
少量の尿で検査できるため、愛犬への身体的負担が少なく、飼い主様が愛犬の健康状態について考え、必要に応じて獣医療機関への相談や追加検査を検討するためのきっかけとして活用いただけます。
※「N-NOSE(R)わんちゃん」は、がんの有無や種類・部位を確定診断する検査ではありません。
株式会社HIROTSUバイオサイエンスについて

生物の能力を活かした独自の検査技術の研究開発と実用化を通じて「人々の健康と未来の安心を守ること」を目指しています。2016 年に設立し、研究者の豊かな発想とたゆまぬ努力で、N-NOSE(R) が実用化されました。人生 100 年時代、健康寿命の延伸が重要視される一方で、2 人に 1 人ががんに罹患すると言われています。こうした社会的課題の解決に、人工機器を凌駕する線虫の優れた嗅覚の力を活用した世界初の画期的な技術をもって貢献いたします。
所在地 東京都千代田区紀尾井町 4-1 ニューオータニガーデンコート 22 階
代表者名 代表取締役 CEO 広津 崇亮
設立年月 2016 年 8 月
主な事業内容 線虫および線虫嗅覚センサーを利用したがん検査の研究・開発・販売
コーポレートサイト https://hbio.jp/
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