新タグライン「Family Stays ― 大切なのは、家族がいっしょにいること 」を掲げ、支援をさらに拡充 本年4月に開始した「利用料無償化」の効果の実態調査結果および「食事支援の強化」も同時発表
公益財団法人ロナルド・マクドナルド・ハウス・ジャパン(旧:ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン、以下、当財団)は、日本第一号ハウス開設から25周年を迎えるにあたり、10月1日から新たなブランド名・法人名とロゴマークで病気の子どもとそのご家族への支援をさらに強化いたします。さらに、本年4月に開始した「利用料無償化」に続き、付き添い生活における「食事支援の強化」に向けた取り組みを本格始動いたします。
ブランド名を「ドナルド・マクドナルド・ハウス」から世界共通の「ロナルド・マクドナルド・ハウス」へと統一し法人名も変更。ロゴマークを刷新するとともに、新たなタグラインおよびステートメントも策定いたしました。 また、195組の利用ご家族を対象(有効回答:191組)に、本年4月に開始した利用料無償化の効果および付き添い家族の三大ニーズである「食事・睡眠・心のケア」について調査したところ、ハウスが付き添い家族に果たす役割が可視化されるとともに、食事面に関するニーズが明らかになりました。

ブランドリニューアルの背景
子どもの治療に付き添うご家族のための滞在施設「ロナルド・マクドナルド・ハウス(以下、ハウス)」は、現在世界で約390施設が運営されている、米国発祥のグローバルチャリティです。2024年に世界第一号ハウス誕生から50周年を迎えたことを契機に、ハウスの存在意義や活動への理解を広げサポートを拡大していくため、2025年より世界各国で段階的にブランドリニューアルを進めてまいりました。日本では、国内第一号ハウス開設から25周年という大きな節目を迎える今年、ブランドリニューアルを実施いたします。
リニューアルにあたっては、我々の原点であり基幹プログラムでもある「ロナルド・マクドナルド・ハウス」を改めてブランドの中心に据え、それに合わせてロゴもハウスの意義や価値・ハウス運営において大切にしている想いがより伝わるものへと進化いたします。
新たなブランド名・法人名・ロゴ・タグラインおよびステートメントのご紹介
【ブランド名・法人名】
グローバルブランド(世界共有の活動)として“家族を支える存在であること”をより明確に伝えるため、日本独自の名称「ドナルド・マクドナルド・ハウス」から世界共通の「ロナルド・マクドナルド・ハウス」に統一。併せて法人名も変更いたします。

【ロゴ】
私たちが何よりも大切にしている「病気と向き合う子どもとそのご家族を全ての中心に据える」という理念のもと、「家族を支えるハウス」を家の形とハートで表し、シンプルかつ現代的なデザインに刷新いたしました。

【新タグライン・ステートメント】
タグライン:「Family Stays ― 大切なのは、家族がいっしょにいること」
ステートメント:患児とご家族が離れ離れにならず「家族がいっしょにいること(Family Stays)」こそが、病気と向き合う大きな力になるという想いを込めました。また、ハウスという“第二のわが家”を通じてこの価値を提供し、支えるご家族を支え続けるという当財団の決意も表しています。

次なる25年へ、患児家族への「経済的負担軽減」と「食事支援」を本格化
子どもの治療に付き添うご家族は、精神的・肉体的・経済的に大きな負担を抱えています。当財団では今回のブランド刷新に伴い、近年の社会状況やご利用ご家族から寄せられた切実な声を受け、「経済的負担の軽減」と「食事支援の強化」に向けた取り組みを本格始動いたします。ご家族へより確かな安心を届けるため、支援体制を一層広げてまいります。
■近年の物価高騰が直撃する「二拠点生活」の限界 ―― 2026年4月よりハウス利用料を無償化
病院が自宅から遠方の場合、付き添うご家族は病室や病院近くのホテルに泊まったり、毎日長時間かけて病院へと通います。これにより、自宅と滞在先で重なる二重の生活費や交通費に加え、看病に専念するための休職・退職による収入減など、付き添い家族には大きな経済的負担が発生します。また、高度な小児医療を提供する病院の集約化に伴い、重い病気になった際に遠方から都市部の専門病院へ通院・入院を余儀なくされるケースが今後増加すると考えられます。
こうした負担をさらに加速させているのが、昨今の物価高騰です。日本初のハウスが誕生した25年前(2001年当時)と比較し、現在の日本社会は食料品や日用品、光熱費が軒並み過去最高水準に値上がりしています※1。実質賃金が伸び悩む中※2での生活必需品の大幅な値上げは、自宅と病院の二拠点生活を送るご家族を直撃しており、付き添い生活の経済的負担はこれまでにないほど重くなっています。
当財団ではこうした利用ご家族の負担を軽減するために、2026年4月より、全ハウスの利用料を従来の1人1日1,000円から無償化いたしました。
※1: 総務省『消費者物価指数(総合指数・2020年基準の時系列データ)』 https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200573&tstat=000001150147&cycle=0&tclass1=000001150151&tclass2=000001150152&tclass3=000001150153&tclass4=000001150155&tclass5val=0
※2: 厚生労働省「毎月勤労統計調査 2025(令和7)年分結果確報」 https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/r07/25cr/25cr.html
■看病に追われ「自分の食事が後回し」になる実態 ―「平日毎日1食の食事提供」を将来的に全ハウスへ
世界各国のハウス利用ご家族への調査から、付き添いご家族の3大ニーズは「食事・睡眠・心のケア」の3つであり、中でも特に「食事」への支援ニーズが高いことが分かっています。実際に多くのご家族が、経済的な問題や時間的・体力的余裕の不足から、ご自身の食事を後回しにせざるをえない実態があります。
そこで当財団では、ボランティアによる食事提供プログラム(ミールプログラム)をさらに強化し、現在の不定期実施から、将来的にはすべてのハウスで平日に毎日1食、栄養バランスのとれたお食事を提供することを目指します。この「平日毎日ミール」の取り組みは、昨年より「さいたまハウス」で先行導入し、利用ご家族から高い評価を得ています。2026年中には「東大ハウス」「ふちゅうハウス」「とちぎハウス」への導入を予定しており、その後も順次導入先を拡大し、2028年までに全ハウスでの導入を目指します。
【付き添いご家族の3大ニーズ】
食事:バランスの良い食事
睡眠:ゆっくりと眠れる環境
心のケア:人とのつながり・支えられているという実感

ミールプログラムで提供する食事の一例
【調査結果】利用料無償化の効果およびハウスが果たす役割に関するアンケート調査
当財団では、利用料無償化の効果とハウスが付き添いご家族に果たす役割を可視化しご家族のニーズを把握する目的で、2026年7月18日から8月31日まで、全国各地のハウスを利用された195組のご家族(有効回答数 n=191件)の皆さまへのアンケート調査を実施しました。本調査を通じて、単なる家計負担減だけに留まらない利用料無償化の効果や、食事支援に関する詳細なニーズが明らかとなりました。
■利用料無償化によるポジティブな効果と食事支援のニーズ
【無償化による効果~負担額は平均2割減・家計の負担軽減にとどまらない精神的な効果も~】
1. 1人1日1,000円の無償化によって、 利用ご家族の負担額は平均2割減
- 無償化後の、ハウス利用ご家族の1滞在あたりの支出※3は平均34,497円・平均泊数は9泊でした。無償化以前に同条件で利用した場合の支出は平均43,497円(34,497円+利用料9,000円)と推計され、ご家族の負担額が無償化前後で平均2割の削減となることが分かりました。※3: 交通費・食費等
2. 無償化によって99.5%が経済的負担の軽減を実感
- 2026年4月に開始した利用料無償化により、99.5%のご家族が「経済的負担の軽減に大いにつながった・ある程度つながった」と回答しました。

3. 親の「心のゆとり」が入院中のお子さまへ波及 ―― 90.8%が子どもへのプラスの影響を回答
- 無償化により92.4%が精神的不安の軽減を実感。また90.8%が「入院中のお子さまへの接し方にプラスの影響があった(とてもあてはまる・ある程度当てはまる)」と回答。精神的不安の軽減と子どもへの接し方の改善との間には有意な正の相関も確認されており、親の経済的・心理的な安定が、病気と向き合う子どもを笑顔で支える心のゆとりを生み出しています。

【食事支援の効果と、今後に向けたニーズ】
4. ハウスの自炊環境や食事の提供が、利用ご家族の“食”を多面的に支える。
- ハウスがあることによる食事面のメリットとして、利用ご家族から「欠食しなかった(61.5%)」、「栄養バランスの偏りを防げた(60.4%)」、「時間や体力を温存できた(64.7%)」、「食費を抑えられた(69.5%)」といったお声を頂いております。
5.今後最も強化してほしい取り組みは「ミールプログラム」
- 97.9%のご家族が「食事準備の軽減がご自身の休息やお子さんの看病に専念できる環境に繋がると思う(非常にそう思う・ある程度そう思う)」と回答。
- 今後強化してほしいサポートについては、ミールプログラムの実施日増(43.5%)、レトルト食品や冷凍食品の充実(37%)と続き、従来の自炊環境に加え、疲れた時に食事準備を軽減できる選択肢が求められていることが明らかになりました。

■利用者の声(アンケートより抜粋)
「(無償化は)物価高騰の中大変ありがたいです。まだまだ続く遠方からの通院のよりどころです。ありがとうございます。」
―― さっぽろハウス 利用者
「通院中も自宅の家賃は発生しているためハウスの利用料を無償化して下さったことで2重家賃の支払いを防ぐことができ経済的にとても助かります。」
―― おおさか健都ハウス 利用者
「スタッフの皆様に毎日「いってらっしゃい」「おかえりなさい」などとお声がけいただいたことです。ふとした会話に安らぎ、あたたかなご対応に何度も心が救われました。」
―― 東大ハウス 利用者
「気持ちにも時間にも余裕がないときに食事の提供をしていただき本当に助かりました。温かい食事をいただくことで少し気持ちを切り替える時間にもなり毎日の生活を支えていただいていると感じました。」
―― なごやハウス 利用者
「ミールプログラムが頻繁にあり栄養バランスもとれ嬉しかったです。自身でも調理しますが購入する材料に限りがあるので野菜だけでなくたんぱく質しっかりとれました。」
―― にいがたハウス 利用者
■調査結果に関するレポート(PDF)のご案内
閲覧・ダウンロードはこちら:https://drive.google.com/file/d/1PbViBb3v7PujqNsGpWmJ9N8-H3XLOzFS/view?usp=drive_link
(※報道・記事掲載におけるデータの引用・グラフ画像の掲載も可能です。本調査を引用・転載いただく際は、必ず「公益財団法人ロナルド・マクドナルド・ハウス・ジャパン調べ」と出典を明記いただけますようお願いします。)
公益財団法人ロナルド・マクドナルド・ハウス・ジャパン 理事長 岩中督のコメント
日本第一号ハウス開設25周年・そしてブランドリニューアルという大きな節目にあたり、これまで弊財団の活動をご支援くださった多くの皆さまに心より感謝を申し上げます。
近年、小児医療の現場では、治療を受ける子どもだけでなくその子どもを支えるご家族まで含めてケアをし、家族一緒に積極的に治療に向き合える環境を整える「ファミリー・センタード・ケア」という考え方が重視されています。
家族がそばにいる安心感は、子どもにとって病気と向き合う大きな支えとなります。不安な時に、家族がそばにいてくれること・話しかけてくれること・手を握ってくれること…。私自身も医師として40年以上小児医療に携わる中で、子どもにとってご家族がそばにいることが、治療の過程においてどれほど大きな意味を持つか実感してきました。まさに「Family Stays ― 大切なのは、家族がいっしょにいること」であり、病気の子どもを支えるためには、子どもの一番近くにいるご家族を支えることが欠かせないのです。
しかし、わが子の治療に付き添うご家族が抱える精神的・肉体的・経済的な負担は依然として大きく、さらなる支援が求められています。だからこそ、我々は『ファミリー・センタード・ケア』の重要性を伝えるとともに、これからも病院のそばの“第二のわが家”として、支える家族を支え続けてまいります。名称やロゴが新しくなっても、社会全体で患児家族と小児医療を支えていきたいという想いは、これからも変わりません。
そして、当財団の活動には、広く社会の皆さまからのご理解・ご支援が不可欠です。今後も病気と向き合う子どもとそのご家族の笑顔のために、ぜひ温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます

ご家族をサポートするためには、今後も皆さまのご支援が必要です。
ロナルド・マクドナルド・ハウスの運営は100%ご寄付と様々なご支援で成り立っております。ご寄付や必要物品のご提供といった皆さまからのご支援を、今後も継続的に受け付けてまいります。詳細は、下記の公式ホームページをご覧ください。温かいご支援をよろしくお願いいたします。
ご寄付・募金など、ご支援についての詳細はこちら (公式HP:https://www.dmhcj.or.jp/support/)
<参考情報>「ロナルド・マクドナルド・ハウス」について (公式HP:https://www.dmhcj.or.jp/)
ロナルド・マクドナルド・ハウスは、自宅から遠く離れた医療機関で治療を受ける小児患者家族の精神的・肉体的・経済的負担をサポートすることを目的に、高度な小児医療を提供する病院に隣接して設置されている滞在施設です。国立成育医療研究センターに隣接している日本第一号ハウス「ロナルド・マクドナルド・ハウス せたがや(せたがやハウス)」をはじめ、国内12カ所・全世界には約390カ所設置されています。日本国内での累計利用ご家族数は、2026年3月に、のべ10万家族を突破しました。ハウスではプライバシーが確保された個室のベッドルームで心身を休められるほか、共用のキッチン・ダイニングでは自炊が可能で、同じ立場のご家族同士で交流をすることも可能です。また、利用ご家族の経済的負担に対する支援をさらに強化すべく、2026年4月1日より利用料を従来の1人1日1,000円から無償化いたしました。

ハウスを利用するご家族
「東大ハウス」外観
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
関連記事







