Macromill News事務局(運営:株式会社マクロミル)は、世の中の話題や時事ニュースをテーマにしたアンケート調査結果や購買履歴データを分析し、ニュースレターとしてお届けしています。
10月1日の酒税法改正により、ビール、発泡酒、新ジャンルなどのビール系飲料の税率一本化が行われました。これによりビールが減税となった一方、新ジャンルやチューハイなどは増税となっています。この法改正によって、アルコール飲料を普段から購入する人の購買意識や行動にはどのような変化が見込まれるのでしょうか。近年注目を集める「ノンアルコール飲料」への影響も含め、2つの調査結果をもとに分析しました。(調査対象:全国20歳~79歳の男女3,000人、調査期間:8月24日~8月25日/9月14日~9月15日)

■トピックス
- アルコールユーザーの55%が酒税法改正に関心。新たな購入のきっかけになる酒類は「ビール」が最多で47%
- 発泡酒・新ジャンル飲用層の約2割が酒税法改正をきっかけに「ビール」へシフト
- 酒税法改正を機に「ノンアル飲料」購入へ/アルコールユーザーの3割が“節約・家計防衛”の選択肢に


■調査結果
1. アルコールユーザーの55%が酒税法改正に関心。新たな購入のきっかけになる酒類は「ビール」が最多で47%
アルコールユーザー(アルコール飲料を普段購入することがある人)の酒税法改正に対する関心度は、「関心がある(24.2%)」「やや関心がある(31.2%)」で、関心がある・計は55.4%でした【図表1】。
同じくアルコールユーザーに、酒税法改正がアルコール類の購入量増加や新たな購入のきっかけになるか尋ねました【図表2】。最も高かったのは「ビール(46.6%)」、次いで「チューハイ・サワー(27.6%)」「新ジャンル(25.3%)」「発泡酒(24.1%)」となり、ビールが他のカテゴリーを大きく上回っています。1位の「ビール」について、普段よく飲んでいるお酒のカテゴリー別に見ると、ビール飲用者は61.1%、発泡酒飲用者は64.1%、新ジャンル飲用者は68.1%となりました。いずれも全体の46.6%を大きく上回っており、ビール系飲料を普段から飲んでいる人ほど、酒税法改正が「ビール購入のきっかけ」であると捉える傾向が強いことがわかります。


図表1



図表2

2. 発泡酒・新ジャンル飲用層の約2割が酒税法改正をきっかけに「ビール」へシフト
酒税法改正によって、最もよく飲んでいるお酒のカテゴリーを別のカテゴリーへ切り替える意向はあるのでしょうか。「現在最もよく飲むお酒」と「酒税法改正後に最もよく飲むようになると思うお酒」の差分から分析しました。
注目すべき結果は、発泡酒を最もよく飲む層は、「ビール」が22.3ポイント増、「発泡酒」が47.6ポイント減、また新ジャンルを最もよく飲む層は、「ビール」が23.6ポイント増、「新ジャンル」が39.0ポイント減という点です。発泡酒や新ジャンルの飲用者によるビールへの切り替え意向とともに、発泡酒・新ジャンル離れがあらわれています【図表3】。


図表3

3. 酒税法改正を機に「ノンアル飲料」購入へ/アルコールユーザーの3割が“節約・家計防衛”の選択肢に
発泡酒や新ジャンル、チューハイなどは実質値上げとなるため、家計への影響を抑える代替案として注目されるのが「ノンアルコール飲料」です。別で実施した「ノンアルコール飲料に関する調査」の結果から、酒税法改正による購買影響を見ていきます。

まず、過去1年間のノンアルコール飲料の購入状況を尋ねたところ、全体では「ノンアルコールビール」が24.1%、「ノンアルコールチューハイ・カクテル・サワー」が20.1%でした。性年代別に見ると、「ノンアルコールビール」「ノンアルコールチューハイ・カクテル・サワー」ともに男性のほうが女性よりも購入率が高く、「ノンアルコールチューハイ・カクテル・サワー」は男性20~40代の購入率が約30%と高い結果となりました【図表4】。

続いて、酒税法改正がノンアルコール飲料の新たな購入や増量のきっかけになるかを尋ね、過去1年以内に購入した商品ごとに比較しました。その結果、「ビール・発泡酒」「チューハイ・カクテル・サワー」の購入層の約3割が、酒税法改正がノンアルコール飲料の購入きっかけになると回答しました。また、「ノンアルビール」「ノンアルチューハイ・サワー・カクテル」購入層の約4割がさらに購入が増えると回答しました【図表5】。増税に伴うアルコール商品の値上がりを見越し、家計防衛や節約の手段として「酒税負担のないノンアルコール飲料」を選択肢に挙げる人が増えていると考えられます。


図表4


図表5


■総括:担当リサーチャーによるデータ分析コメント
株式会社マクロミル シニア・マーケティング・リサーチャー 田島脩平

「酒税一本化は、生活者のお酒選びに「本格志向」と「家計防衛」という新たな価値基準をもたらしたといえます。価格差の縮小により、発泡酒・新ジャンルから本格ビールへ移る動きがみられました。その一方で、増税に対する代替案として、男性若年層を中心に、税負担のない「ノンアル飲料」を選択肢とする防衛策も見えてきています。」


■無料調査レポート
(マーケティング視点で追加分析しています)


■調査概要:2026年10月酒税法改正にともなう「ノンアルコール飲料に関する意識調査」
調査主体:マクロミル
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国20~79歳の男女 3,000人
割付方法:人口構成比割付(令和2年国勢調査の性年代別人口比率に基づく)
調査期間:2026年8月24日(月)~2026年8月25日(火)


■調査概要:2026年10月酒税法改正にともなう「お酒に関する意識調査」
調査主体:マクロミル
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国20~79歳の男女 3,000人
割付方法:人口構成比割付(令和2年国勢調査の性年代別人口比率に基づく)
調査期間:2026年9月14日(月)~2026年9月15日(火)

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