戦後の理想的な家族体制は「サラリーマンの夫に専業主婦の妻、子供が2人」。つまりこの時代の幸せの象徴は「結婚・家庭・子供(幸せの3K)」だったのです。そんな戦後の家族体制で育った、今の20~40代は、親の幸せ感を根強く受け継いでいるようです。
現在の未婚女性の理想の男性像は、「幸せの3Kプラス自由」を与えてくれる男性です。
彼女たちは、夫には経済的な安定を求めつつも、家庭に縛られずに自由に働けるように、家事・育児に協力的な男性を理想としています。
それに反して、不景気社会の中、男性の経済力は下がる一方です。それにも拘らず、未婚男性の多くは、“可愛い・賢い・家庭的・軽い(体重)、経済力”、すなはち「幸せの5K」を女性に求めているのです。
“女性の「幸せの3K」と男性の「幸せの5K」”、両者のせめぎ合いが、結婚の難易度を高くしているともいえるでしょう。
このような難易度の高い結婚を成し遂げるには、いったいどうしたら良いのか、考えてみましょう。
女性が強くなったのだから「幸せを男性に与えてもらう」考えを改めては?
婚活で男性の年収の理想を尋ねると、600万円以上を希望する女性が多いといわれています。結婚して子供を育ててゆとりある生活をするには、600万円以上の年収が必要だと考える女性が多いようです。
しかし、国税庁の調査によると、未婚男性の年収のうち、600万円以上の男性は3%足らずで、年収400万円未満の男性が77%もいるというのが現状です。
男女の関係性も変わって来ました。女性は強くなり、表面上弱くなりました。
男性は、肉食系男子が影を潜め、草食系男子や“ロールキャベツ系男子(外見は草食系but内面は肉食系)”が目立ってきました。その結果、最近では女性からのプロポーズも増え始めたようです。
そんな中、“幸せな結婚”像だけが戦後の家族体制のままというのは変な感じです。
しかし、不安定な世の中だからこそ、戦後の家族体制を理想とし、無意識の内に守りの態勢に入っているのかもしれません。
不安定な社会に対抗するかのように「幸せの3K」の呪縛から自らを解放し、男性の「幸せの5K」を叶えてあげた女性の話をご紹介しましょう。