30歳を迎える前に、あるいは30代になってから、働き方を見直す女性は少なくありません。彼女たちのライフスタイルは、独身、シングルマザー、子供のいる主婦、子供のいない主婦とさまざまです。そして、彼女たちは自分の地位の向上、あるいは結婚して会社を辞めた後の社会復帰のために、自分の人生を振り返り、そんなとき、ステップアップのために資格取得が頭をよぎるものです。
そこで、どんな資格を取得するのが就職に有利なのか、ライフスタイルを考えた働き方から考えてみましょう。
今までの職務経験のスキルアップを狙った資格は20代と差別化ができる?
結婚や出産を機に会社を辞めた女性が、子育てが落ち着いて社会復帰したいと思った時、ブランクや年齢がネックになって就職が難しくなることがあります。
家事との両立を考えた場合、残業の少ない事務職を希望する女性が多いようです。そういった事務職の場合、求人側は年齢給の低い20代前半が圧倒的人気ですから、30代で実務経験なしで就職を希望するのは難しいでしょう。「資格は要らないから実務経験がほしい」といった企業が多いでしょう。
しかしブランクがある主婦ママが社会復帰するには、20代と差別化をするためには、実務経験がある仕事の能力証明のための資格を取得するのがお勧めです。即戦力としての採用に有利でしょう。
また、収入アップを狙って独身女性やシングルマザーが転職をする場合も、資格が実務経験の裏付けになりますので参考にしてください。
・事務系全般→マイクロオフィススペシャリスト・ITパスポート試験(国家試験)
・経理事務→簿記1級・社会保険労務士(国家試験)
・人事事務→社会保険労務士(国家試験)
・総務事務(人事・経理を含まない)→司法書士・行政書士
・銀行事務→FP1級
・不動産事務→宅地建物取引主任者(国家資格)
外資系の企業に就職したいなら、TOEIC800点以上あれば圧倒的に有利です。でも、簡単なメールや電話の取り次ぎくらいなら600点程度、契約や交渉まで行うなら700~750点程度でも十分仕事に支障はないのですが、昨今、大学生の方が英語力に長けているといっても過言ではないでしょう。そのため、若い人材に対抗するなら800点以上がベストです。
しかし、今から勉強するなら、最低でも650点以上を目指しましょう。30代は英語力だけではなく、論理的な思考に即した話し方ができればTOEICの点数不足が多少は補えます。単なる通訳なら、20代で十分だと認識しましょう。