ヤマザキ「ランチパック」は正方形の閉じているサンドイッチで、スーパーやコンビニのパンコーナーに売っている。その種類は星の数ほどあり、毎月現れては消えてゆく。

2月はなぜか「ハムカツ」と「厚切りハムカツ」が同時に新発売している。先に値段を書いておくと、「ハムカツ」は168円、「厚切りハムカツ」は210円だ。内容も値段も同じようなものが同時に発売…これは何か秘密があるぞ!もしくはそんなにない!

「ハムカツ」のパッケージはスタンダードな感じ。ハムをイメージしたピンク色の帯デザインだ。


もう一方の「厚切りハムカツ」はハムのイラストを前に出した赤色のデザイン。パッケージ袋の底面には金色っぽい全面印刷が施してあり、高級路線シリーズであることをイメージさせる。


中身のパンを見た感じはそんなに違いは無い。

左が「厚切りハムカツ」


だけど断面は一目瞭然。基本的な構造は同じものの、中に入っているハムの分厚さが全然違う!3倍はあると思います。


対して「ハムカツ」。ソースの味も衣の付き方も「厚切りハムカツ」と差異はないのですが、ハムに対する衣の率が高く、ソースの味も強めに出ているので、こちらの方が好きだという人も多いはず。

ハムの食感はよくあるサンドイッチのものに近く、この薄さならではの感じがきっちり出ております。


「厚切りハムカツ」は本当に分厚い。ハンバーガーなどの肉とは違い、ハムは肉密度が高いのでグググと自分の歯が突き刺さっていくのがよくわかります。かじっているっていう実感があります。パンと肉との割合がかなり贅沢な感じなのでおなかもいっぱいになります。


「ハムカツ」のパッケージイラストはハムカツが出来上がった瞬間をとらえたシーンを描いております。フライした油が満たされた鍋も描かれていて、「薄いけど立派なカツ」というハムカツの印象がよく伝わってくるイラストです。


「厚切りハムカツ」はとにかくハムをアピールです。ちゃんとハム切りナイフでハムを切る男の子。女の子の持っている完成品の断面もよく見るとしっかり厚切りになっています!男の子の切っているハムと女の子の持っているハムカツの大きさが全然違うのは、レベルの高い遠近法によるものですね。僕も漫画の仕事をしているのでこの術をよく使います。

ハムカツですので、「公」立学校などを目指している受験生にもオススメですし、厚切りハムカツは「厚」かましいほどセンター足「切り」を行うような難関大学を目指している方もいいと思いますし、あとは何かに勝ちたい人、別に勝ちたくない人、勝つとか負けるとかそういうこと考えたくない人、だいたい全員にオススメです!!

ランチパックはレギュラー商品以外はだいたい毎月入れ替わる期間限定商品!その他にも地域限定商品もたくさんあるし、あなたの身近なお店でもチェックしてみよう! 

かやま・てつ 漫画家、ゲーム作家。自作のインディーズ出版者ごっこ「ドグマ出版」で自分に漫画新人賞を与えてデビュー。著書に『ランチパックの本』など。mixiやmobage、GREEなどのゲームアプリや、iPhone向けのゲームも制作。公式HP