どんなに好きになった相手でも、気持が冷めることってありますよね。「あんなに盛り上がったのに、どうして?」と思うような別れの経験、あなたにもありませんか?
映画『ラスト5イヤーズ』は、女優を志すキャシーと、人気作家として成功していくジェイミーの、出会いから別れまでの、5年間を綴ったミュージカル ラブ・ストーリー。
「私にはこの人しかいない!」と一瞬で恋に落ちて、運命の相手だと信じて結婚しても、すれ違いや価値観の違いに気付いて、別れてしまうことはあります。
女優として有名になるという夢を、夫に応援して欲しい妻と、作家として成功した自分を支えて欲しいと、妻に要求する夫。お互いに「どうしてわかってくれないの?」と不満を抱き、お互いが、お互いを必要としているのに食い違い、“満たされない”状態になってしまい、待っているのは別れ。
時間を共有するうちに、いつの間にか、思いも生活もすれ違ってしまうと、恋に落ちた時の気持も忘れて、どんどん冷静になってしまうもの。相手に対する気持が完全に冷めてしまえば、気持を取り戻すことはできません。気持が冷めても、嫌いになったわけではない。だから葛藤し、苦しむけれど、やっぱり別れを選ばざるを得ない。恋の始まりがどんなに劇的でも、「気持がすっと冷める」ことは誰にも止められないものです。
恋した瞬間のドキドキや、別れを決心するまでに思い悩み、苦しみ、葛藤した経験がある人なら「あぁ、わかるなぁ」と共感できる作品です。