キャッシュレス決済が当たり前になった今、みなさんはどんな財布を使っていますか?
スマホさえあれば買い物ができるし、ポイントカードもアプリで管理できる。以前ほど現金やカードを持ち歩かなくなった、という人も多いのではないでしょうか。
とはいえ、財布を完全に手放した人はまだ少ないはず。そもそも、みんな今どんな財布を使っているんだろう。そんな疑問から、ROOMIE編集部の3人が普段使っている財布を持ち寄ってみることにしました。

集まったのは、約300円のマネークリップ、透明なミニ財布、革の二つ折り財布。
見た目も収納力もまったく違う3つの財布ですが、選んだ理由を聞いてみると、それぞれの性格や暮らし方が見えてきました。
約300円のマネークリップが、今の自分にはちょうどいい

最初に紹介するのは、編集部・天野の財布。
……と言っていいのか迷うところですが、愛用しているのはAmazonで購入した約300円の高桑金属製マネークリップです。

持ち歩いているのは、数枚のお札と運転免許証、キャッシュカード一体型のクレジットカードだけ。たまにゴルフ練習場のポイントカードも加わります。
もっといいものがないかなと思いながら、気づけば3年くらい使っているんですよね

驚くほどシンプルなスタイルですが、最初からこうだったわけではありません。
社会人になった2015年、初めて自分へのご褒美として購入したのは、7〜8万円ほどするブランドの長財布。当時は「社会人になったらいい財布を持ちたい」という憧れがあったそう。
ところが、その後は二つ折り財布、小さなジップタイプの財布、FREITAGのポーチと、少しずつサイズダウン。最終的に現在のマネークリップへと行き着きました。

財布が小さくなっていった背景には、もともとの「荷物をできるだけ減らしたい」という考え方もあるようです。
大学生のころ、自転車で北海道を回ったり、大阪まで行ったりしていたんです。荷物って、少なければ少ないほどラクなんですよね
もともと身軽に移動することが好きだった天野。キャッシュレス化が進み、現金やカードを持ち歩く必要がなくなったことで、財布もどんどん小さくなっていきました。

ちなみに、小銭が出たときはそのままポケットへ。帰宅後に缶へ移し、ある程度貯まったらSuicaにチャージするのが習慣です。
ここまで身軽さを追求しているなら、マネークリップを人にもおすすめするのかと思いきや、答えは意外にも「おすすめしない」。

小銭入れもないし、現金も丸見えだし、普通に不便だと思うんですよ。でも、この身軽さが手放せないんですよね
天野にとっては、収納力や使い勝手以上に、持ち歩くものが少ないこと自体が大切なのかもしれません。
お気に入りのパンツをはくために。唐戸が選んだ透明なミニ財布

続いて紹介するのは、編集部・唐戸の財布。
愛用しているのは、COMME des GARÇONSの透明なミニ財布。価格は約1万5,000円ほどで、透明なポリウレタン素材にヘビ柄のような模様が入った、少し個性的なデザインが特徴です。

実は唐戸、これまで一度も長財布を使ったことがないのだとか。
というのも、プライベートではバッグを持たない手ぶら主義で、財布はズボンの右後ろポケットに入れるのが昔からの習慣。以前は、ズボンの後ろポケットに収まる、やや大きめの財布を使っていました。

そんな唐戸が財布を買い替えたきっかけは、お気に入りのパンツに後ろポケットがなかったこと。
バッグを持つのは避けたいけれど、前ポケットにはスマホやイヤホンが入っている。そこで、ほかの持ち物と一緒に前ポケットへ収まる、小さな財布を探し始めました。

以前使っていた財布
そうして結果的に選んだのが、約11×9.5cmの今の財布。

コンパクトな見た目ですが、中にはクレジットカードやデビットカード、キャッシュカード、免許証など、なんと11枚ものカードが入っています。
「そんなに持ち歩く必要ある?」とツッコミもあったものの、唐戸なりの理由がありました。

月に1回でも使うカードなら、財布に入れておきたいんですよ。ATMに着いてからカードがないことに気づいて、家に戻るのが嫌なので
銀行口座を用途ごとに使い分け、毎月お金を移しながら家計を管理していることも、カードが多い理由のひとつ。
つまり、唐戸にとって財布は、単に小さければいいわけではありません。必要なカードをすべて持ち歩けて、なおかつポケットに収まること。その両方を満たすのが、今の財布なんです。

透明な財布の中身が見えすぎないよう、取材先でもらったステッカーやラーメン店のポイントカードで目隠ししているのもいい感じ。
今のカードの枚数だと、これが自分にとっての最小サイズなんですよね
お気に入りのパンツをはくために始まった財布のサイズダウン。その結果、自分の生活にぴったりの財布に出会えたようです。
小ささよりも、使いやすさと安心感。latteが愛用する革財布

最後に紹介するのは、編集部・latteの財布。
使っているのは、大学生のころから4〜5年ほど愛用しているMURAの革製の二つ折り財布です。

多分、初めて自分のお金で買った本革の財布なんですよね
以前は長財布を使っていた時期もありましたが、重くてかさばるうえ、小銭が取り出しづらいことが気になっていたそう。
そんなとき、友人が使っていた二つ折り財布の小銭入れが大きく開くのを見て、その使いやすさに惹かれたといいます。

現在の財布も、小銭入れがガバッと開いて中身が見やすいタイプ。カードは7枚ほどで、お札とレシートを分けて収納できるなど、必要な機能がきちんと備わっています。
天野や唐戸と比べると、財布を極限まで小さくしたいという気持ちはあまりないようです。

その理由のひとつが、持ち歩き方の違い。
私、財布をポケットに入れるのが絶対に嫌なんです。知らないうちに落としそうで怖くて
普段着る服はポケットが浅かったり、付いていなかったりすることも多いため、財布はバッグに入れることが基本。ただ、バッグの中ならどこでもいいわけではありません。

取り出しやすい上部のポケットは、何かの拍子に落ちてしまいそうなので避け、最近はバッグインバッグのポケットを定位置にしているそうです。

財布の中身も、必要なものだけに整理しています。マイナンバーカードなど、個人情報が書かれたものは外から見えにくい場所へ。診察券のように使用頻度が低いものは、自宅のファイルで保管して必要なときだけ持ち出します。
家に置く場所を決めておけば、財布にないときはそこにあるってわかるじゃないですか

そして、革財布ならではの愛着も、使い続けている理由のひとつ。必要なものをきちんと収納できて、使いやすく、持っていて気分が上がる。
latteにとっては、今の革財布がそのバランスを満たしているようです。
財布の「ちょうどいい」は、人によってこんなに違う

3人の財布を見比べてみると、重視していることはそれぞれ違いました。
天野は、多少不便でも身軽であること。唐戸は、必要なカードを持ち歩きながら、手ぶらで出かけられること。latteは、使いやすさと安心感。
財布の「ちょうどいい」は、どんなふうに暮らしたいかによって変わる。そんなことを感じた今回の取材でした。
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