長方形のシリコン製ケース「スチームケース」。
中に食材を入れて、レンジに掛けるだけのこのツールが
日本中で大ヒット中なのは、ご存じの人も多いだろう。
5,250~10,500円とやや高めながらも
2009年の発売から130万個以上も売れているのだ。
そのルクエ製品を体験できる「ルクエカフェ」が、
2月22日、東京・渋谷にオープンした。
そんなオシャレなスチームケース、
このヒットメーカーがこちらのおじさん(失礼)、増田浩司氏。
意外なことに、輸入元のコラムジャパンはオランダのサニタリーメーカーで、
ここを通じてヨーロッパのキッチン雑貨を輸入していたのだという。
ヘッドハンティングで同社に入社した増田氏が目をつけたのが
シリコンでケーキの焼き型を作っていたスペインのルクエ社の製品。
ユニークな形状、ゴムのように弾力がありながら熱に強い。
けれども日本人はクリスマスかバレンタインの時しか
お菓子をつくらない。そこで、増田氏がスペインに
「なんか毎日おかずを作れるものができないか」と投げてみたのだという。
ルクエ本社と工業デザイナーのルキ・ヒューバー氏がそれに出した
回答がスチームケース。増田氏はブログレシピを立ち上げるなど、
ユニークな販売戦略を考え、ヒット商品に育てた。
「ちなみに僕、料理ができるわけでも何でもないんですよ」と増田氏。
といいつつ、ビジネスのアイディアマンとして、新しい展開を考え続けていた。
その回答が「ルクエカフェ」のオープンだ。
ルクエ製品の「簡単で、実用的で、ヘルシーで美味しい」
調理は女性だけじゃなく、男子(右側の◯に注目)、子ども、老若男女、一億人に
普及すると、その効用をアピール。
このカフェを「体験」する場所にしたいという。
さて気になるルクエカフェのメニュー。
それは驚くべきシステムだった。