CM「はじめての使命」より
伊藤忠商事は昨年「ひとりの商人シリーズ~」により「第63回日経広告賞」にて大賞を受賞。コーポレートメッセージを打ち出す手法として、同社の広告戦略は高い注目を集めているが、今回の「はじめての使命」はこれに続く新シリーズとして製作されており、社会人としての入口に立った新入社員の視線で“商い”を映し出し、こちらも高い支持を集めそうだ。
福山雅治主演の『そして父になる』がカンヌ国際映画祭の審査員賞を受賞し、『誰も知らない』は柳楽優弥に同映画祭史上最年少にして日本人初の最優秀主演男優賞をもたらし、その年のアカデミー賞外国語映画賞の日本代表作品となるなど、日本国内はもちろん、海外でも高い人気と芸術的な評価を誇る是枝監督。
『海街diary』©2015 吉田秋生・小学館/フジテレビジョン 小学館 東宝 ギャガ
先述の映画作品に加え、近年では連続ドラマ「ゴーイング マイ ホーム」の演出に挑戦するなど、フィクション作品を手掛けている是枝監督だが、キャリアの原点は制作会社「テレビマンユニオン」でのドキュメンタリー番組の制作。フィクション作品の映像ですら「ドキュメンタリーのよう」という賛辞でもって称される是枝作品だが、このCMは“本物”の伊藤忠商事のこの春の新入社員たちに密着してカメラで捉えた文字通りの完全ドキュメンタリーCMとなっているのが大きな特徴である。
関連記事







