転職や独立、結婚、出産など、来るべき将来に備えて築いておきたい資産。20代・30代の早い時期からはじめることが、より賢い資産形成術を身につけるカギだ。ファイナンシャルプランナーの藤川太さんに、20代・30代が今、取り組むべき資産形成のための習慣を学ぶ。

資産形成成功のカギはライフプランの明確化にアリ!

『1億円貯める人のお金の習慣』 藤川 太 (著)
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先行きの不透明な経済状況の続く今の時代。自立した人生を送るためにはしっかりと資産を形成することが必要だ。そのために重要なのは、若いうちから「お金との付き合い方」を身につけること。これまで数多くの世帯の家計を診断し、その実績をもとに『1億円貯める人のお金の習慣』を記したファイナンシャルプランナーの藤川太さんに20代・30代のうちに身につけておくべき資産形成のコツを訊いたところ、まずは「自分のライフプランを立てること」が何より大切だという答えが返ってきた。

「お金をきっちりと貯められる人に共通して言えるのは、自分の人生のプランをしっかりと考えているということ。たとえば私は経営者の方に会うことも多いのですが、成功している人の多くが、人生の計画をきちんと立てている。たとえば『35歳で会社を起こし、45歳で年商10億円を達成する』というように、20代の時点で具体的な目標を書いている人もいました。

起業家以外でも、成功した人生を送っている人には、結婚や家族のこと、資産形成のことなど、実現したいことのプランを立てている人が多いです。そうすると、全ては無理でも書いたことの多くは達成できる。単に念じていれば願いが叶うということではなく、将来に達成すべき目標を20代の時点で具体的に書くことで、そこから逆算して今どういう行動を取るかが明確になるんです」


【人生の設計図・ライフプラン表】

「西暦」「自分の年齢」「ライフイベント」「達成のために必要な要素」を記入したライフプラン表を作成することで、将来達成するべき目標が具体的に想像できる。もちろん、最初は漠然とした目標や予定を書いてOK。定期的に見直すことで、今やるべきことや、新たな目標を発見しやすくなる。また、結婚や出産など、家族が増えたときには、自分の年齢だけでなく家族の年齢も書き加えることで、ライフイベントや必要な出費をより想定しやすくなる。