日本初の住宅ローン専門金融機関として、業界をけん引してきた「SBIモーゲージ」が、社名を「ARUHI」と改め生まれ変わった。
ギリシャ語で“始まる”という意味を持つこの言葉。同社では、新しい生活が始まる“ある日”を、かけがえのない一日にしてもらいたいという思いで、この名称に変更したという。これまで同社が行ってきたのは、住宅ローンの締結。
「しかし、それだけではお客様の満足する顔が見られない。家を購入し、新しい生活をスタートさせるのは楽しいが、私たちはそれを提供していたわけではない。だから、総合的に住生活をプロデュースする企業に変われないかと、社員たちと話し合った」とい、浜田宏CEOは語る。そして、新しい事業展開を仕掛ける「ARUHI」が誕生したのだ。
では、「ARUHI」は、何が新しいのだろうか?
1. 利用者の立場に立ったローン新商品の開発
住宅ローン専門金融機関として「フラット35」シェア率5年連続No.1を誇る同社では、これにリフォームローンをセットした「ARUHIフラット35(リフォーム一体型)」の提供を5月1日に提供スタート。中古住宅を購入した際、リフォームは必須。リフォームもローンを組まなければできない方は、別々にローンを組む煩わしさから解放されるというわけだ。
今後は、自立する女性を応援する「女性向け住宅ローン」や、自宅を担保にしてシニアライフを有意義に過ごす資金を提供する「リバースモーゲージ」など、裾野を広げていくそうなので期待したい。
2. メンバーズクラブが住宅購入後のサポート
住宅は、購入してからが本番。内装を彩るインテリアを考えたり、家電を購入したり。子どもが成長し、自らも歳を重ねると、さまざまな問題も生じる。ARUHIは、住宅ローンをご利用の顧客を対象にした「ARUHIメンバーズ」を、6月から順次展開。まずは新生活スタートアップのお手伝いとして、AQUAブランドで知られるハイアールアジアやインテリア家具のアクタスなど多種多様な提携企業と連携し、生活に必要なものを低価格で提供していく。
また将来的には、セキュリティ、育児支援、介護支援、さらにリフォーム、リノベーションなどの優待特典も予定。顧客の人生に合わせて、対応するサービスを増やしていく構えだ。