1曲目から『「絶欄」』、「ここまで来い。 押せ。 殴れ。 蹴れ。 殺せ。 そして、死ね」と煽って『メリーさんの自殺未遂』。
そして、「あーそびーましょー。大塚ヘッドロック」、イントロで待ち構えていたようにフロアを左右に移動する観客。奇妙な動きで翻弄するSaZ。そして軽快な足取りでギターをかき鳴らすキラにひょこひょこ近づき平手打ちする千秋(なぜ!)。
「地獄へようこそ」と『doze』『Sister』を叩きつけ、息つく暇も与えない。そんなバンドの熱気に応えるように、メンバーを呼ぶ声があらこちらで上がり、ボルテージが高まっていきます。
「もっと来いよ」(千秋)
「千秋ーーー!」(観客)
「うるせえ」(千秋)
さきほどの激しいパフォーマンスとは一転し甘い声と美しくも不穏なメロディが際立つ『さぁミルクを飲みましょう』。「いつか心の底からキレイ事をいえる力をください 死ぬまでにわ」と声を振り絞り暴力的にギターを引っ掻く千秋。
続いて、もう外の桜は散ってしまったけど、『さくらの詩』。パフォーマンスの激しさがピックアップされる一方で叙情的な楽曲もDEZERTの魅力のひとつだと思います。
「こんばんは、DEZERTです。ニコニコ超会議でもなく、ポール・マッカートニーの東京ドームでもなく、渋谷を選んでくれてどうも…。とうとう追加公演、25日が来てしまったんですけど。僕としてはあのアルバムが重くてスペックが、演奏できなくて、ついていけなくて、困ってたんですけど。今日やっと卒業できます」
そして『胃潰瘍とルソーの錯覚』。ぴょこぴょことスキップでEASTのステージを駆け巡る千秋。
SaZのベースが鳴り響き、ファンの間でも人気の高い『肋骨少女』から、『ストロベリーシンドローム』では定番のパンダのマスクをかぶったSaZがフロアを煽り再びフロアを熱狂の地獄に叩き落とし、続く『チョコレートクリームチェーンソー』でそれは更に加速していきます。
「嫌なことがあったり…吐きそうなことがあったり…俺らも一緒だからさぁ、ひとつになろうとは言わないが、お前らの中の、何かを、俺に、向けて、吐き出してこい。そう…じゃあ、遺書を書こう~~~!」と、ちょっと”千秋らしからぬ”MCから始まった『「遺書」』。と、思えば「暗い未来ですか?そんなの自分が何もやってないだけだろォ!」と、また突き放すようなことを言う。