(左から)早乙女太一、松山ケンイチ、天海祐希、平幹二朗

 ゲキ×シネ『蒼の乱』の初日舞台あいさつが9日、東京都内で行われ、出演者の天海祐希、松山ケンイチ、早乙女太一、平幹二朗が登壇した。

 本作は、昨春、東京と大阪で上演された劇団☆新感線の舞台を映像化した壮大な歴史ファンタジー。

 新感線の舞台は3度目の出演となった天海。今回は初座長を務めたが「恐ろしい大役。あれだけの皆さんを差し置いて…と思うといろんなものに押しつぶされそうだった。でも、これだけの人たちが一緒に舞台に立ってくれると思うと気持ちが楽になった」と語り、「(作品の)世界観にたんまり浸って」とアピールした。

 初参加となった松山は「(自分は)すごく上がり症。今回も初めて本番の通し稽古をやった時はずっと足が震えて、いろんなところから汁も出てどうしようと思った。でもいざ初日が始まると、スピード感のある舞台なのでそんなことは言ってられない。とにかく動いてしゃべって…気付いたら汗ダラダラで終わっているという感じだった」といい、「終わった時は二度とできないと思ったけど、すごくいい思い出。みんなでフルマラソンをやった感じ」と振り返った。

 一方、弟の友貴も出演した早乙女は「こいつには絶対に負けられない、でもこいつにも頑張ってほしいという複雑な気持ちだった」と告白。

 劇中では殺陣で一騎打ちのシーンもあるが「弟の殺陣が自分よりもうまくいったら悔しい?」という問いには「悔しいですね。まあ、思ったことないですけど」と語り、「何より、僕が17歳で初めて出させてもらった新感線に弟も同じ17歳で出たのが悔しい」と明かして、笑いを誘った。