国内外のコンクールで数々の賞を受賞し、世界を極めた男性ダンサーたちが集結。バレエ・JAZZ・ストリート・コンテンポラリーとジャンルの垣根を越え、ダイナミックなダンスエンタテインメントを繰り広げる「GQ」。GQとはGentleman Quality=紳士の品格の意味。2009年の『男たちの晩餐』、2011年の『Chocolat』に続く、4年ぶりとなる新作『GABBY』~世界で戦ってきた男たちの饗宴~では、東京のみならず福岡、大阪公演も決定。公演を前に、新上裕也、佐々木大、「BE-BOP CREW」のPEET、SO(福岡公演のみ出演)が、作品の見どころなどを語った。
「多ジャンルで、と決めて集めたわけではなく『この人といっしょにやりたい』と思って声を掛けたら、たまたま多ジャンルになったんです。でも、そんなジャンルを極めた方々がひとつの舞台に立った時、新しい世界が、そして新しい舞台ができると思っています」と語るのは、アートディレクションも手掛ける新上裕也。前作「Chocolat」では、グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」をモチーフにしたイマジネーション豊かな世界を展開したが、今回は「七つの大罪」が裏テーマ。「“破壊と希望を描く華麗なる世界”を、どのような身体表現で魅せていけるのか。オリジナルの音楽も合わせて楽しんで頂ければ嬉しいですね。あ、でもストーリー自体は決して難しいものではないので構えないで(笑)」と笑顔で語る。
「いろいろなジャンルの人がいるから、一色ではなく多彩な色の変化が楽しめる。足し算ではなく掛け算で膨らむパワーが本当に楽しかった」と語るのは、前作にも出演経験があるバレエダンサーの佐々木大。「でも、リハーサル自体はこれまで出演してきたどの舞台よりも過酷だったかもしれない(笑)」と笑わせながらも、久しぶりのGQへの出演を楽しみにしている様子だ。
日本ストリートダンス界にて、絶大な影響力を誇る伝説のダンスチーム「BE-BOP CREW」のPEET、SO(福岡公演のみ出演)は「一度参加された佐々木さんが不安とおっしゃっているくらいだから、僕らはその何倍も不安」と笑わせながらも、「ストリートとバレエやコンテンポラリーは、身体的な動きが全然違う。それぞれの動き方を生かしながら、作品の中で持ち味が出せるといいですね」と、確固たる自信ものぞかせた。
世界トップレベルの一流ダンサーが、ジャンルを超えて究極の作品を作り出す。またとない貴重なステージは6月10日(水)から14日(日)まで東京・EX THEATER ROPPONGI、6月19日(金)から20日(土)まで福岡・キャナルシティ劇場、7月4日(土)から5日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホール。チケットは発売中。